ミッションコンプリートとは 意味 英語 使い方 反対語

ミッションコンプリート」という言葉をご存知でしょうか?

映画やアニメ、ゲームなどの世界でよく使われているものです。ただ、具体的な使い方までは知らないという人が多いと思われます。

そこで本記事では、「ミッションコンプリート」の意味や使い方、英語訳、反対語などを詳しく解説しました。

ミッションコンプリートの意味

 

ミッションコンプリート」は、日本語だと「任務完了・作戦成功」などの意味を持つ言葉です。

「任務」とは簡単に言うと「行うべきこと・しなければいけないこと」を表します。つまり、「しなければいけない物事を完了させること」を「ミッションコンプリート」と呼ぶわけです。

例えば、アクション映画などでスパイ役が敵のアジトに侵入し、情報を引き出すことが任務だったとします。そして、実際に情報を上うまく引き出すことができ、無事に任務を終えることができたとします。

このような場面では、「ミッションコンプリートした」と言うことができます。

他には、ゲームのプレイヤーが途中に課せられた課題を解決するような場合にも使われることがあります。

有名なテレビ番組『逃走中』では、プレイヤーがハンターから逃げると同時に、ミッションが発動されます。このミッションをクリアすることで、賞金が増えたり、ハンターの数が減ったりといった見返りがあります。

この時も実際にプレイヤーがミッションを成功させた時に、「ミッションコンプリート」と言うわけです。

ミッションコンプリートの英語訳

 

「ミッションコンプリート」を英語だと「mission complete」と表記します。これは、「The mission is complete.」の略語だと言われています。

「mission」は「任務・使命・目標・作戦」などの意味を持つ名詞です。そして、「complete」は「形容詞」と「他動詞」の2つの意味があります。

【形容詞としての意味】⇒「完全な・完璧な・完成した・完了した」

【他動詞としての意味】⇒「~を完了させる・終える・仕上げる」

今回の「The mission is complete.」の「complete」は形容詞として使われているので、「その任務は完了した(状態である)。」という意味になります。

ただ、「ミッションコンプリート」は「mission completed」と表記する事もあります。これは「The mission is completed.」もしくは「The mission has been completed.」の略語です。

どちらの文も「形容詞」ではなく「他動詞」としての用例となります。前者は「任務が完了させられた」という受け身の文、後者は「任務が(たった今)完了した」という現在完了形の文です。

よって、「ミッションコンプリート」の英語表記は2つ存在するということになります。

なお、場合によっては「mission accomplished」を使うこともあります。

「accomplish」は「完成する・果たす・達成する」などの意味を持つ他動詞です。こちらも同様に、「The mission is accomplished.(任務が達成させられた。)」の略語で、「ミッションコンプリート」とほぼ同じ意味の表現です。

しいて違いを挙げるならば、「mission completed」は「ミッションの完成」、「mission accomplished」は「ミッションの達成」というニュアンスの違いがあります。つまり、後者の方が「何かを達成した・成し遂げた」という達成感の強さが込められた表現ということです。

ミッションコンプリートの類義語

ミッションコンプリート 類義語 言い換え 対義語

「ミッションコンプリート」の「類義語」は以下の通りです。

  • 任務遂行
  • 任務達成
  • 業務遂行
  • ミッション完了
  • 達成する
  • 完了する
  • 完遂する
  • 使命を全うする
  • 任務を全うする
  • 職務を全うする
  • 役目を終える
  • 念願を果たす
  • 重責を果たす

「類義語」は「与えられた任務や業務など、やるべきことを全うする」という意味を持つ言葉となります。

この中では、「任務遂行」「任務達成」などは比較的近い意味です。「ミッションコンプリート」の日本語訳が「任務完了」なので、「同義語」と言ってもいいでしょう。

ミッションコンプリートの反対語

 

逆に、「対義語」としては以下のような言葉が挙げられます。

  • 任務中止
  • 任務未了
  • 任務未達成
  • 業務放棄
  • 作戦失敗
  • 未遂する
  • 断念する
  • 放棄する
  • 中止する
  • 中断する
  • 挫折する

「対義語」は「与えられた任務や業務を途中で投げ出す・中止する」といった意味を持つ言葉となります。「完了」の対義語は「未了」なので、「任務未了」という言葉が厳密な意味では反対語だと言えます。

その他、英語だと「ミッションインコンプリート(mission incomplete)」なども反対語です。「incomplete」は「不完全な・不十分な」という意味の形容詞です。

ただ、「ミッションインコンプリート」という言葉自体は日本ではほとんど使われていません。実際には「中止」「断念」「放棄」といった語を使うことの方が多いです。

ミッションコンプリートの使い方・例文

 

最後に、「ミッションコンプリート」の使い方を例文で紹介しておきます。

  1. 長官は部下からミッションコンプリートの報告を受けた。
  2. 難易度の高い指令ですが、何とかミッションコンプリートを目指します。
  3. 残り時間も少なかったが、時間内にミッションコンプリートすることができた。
  4. ミッションコンプリートできるように、迅速かつ計画的に行動するつもりです。
  5. ここまで無茶な難題だと、さすがの彼でもミッションコンプリートは不可能だろう。
  6. ダンジョンのボスを撃破すると、画面には「ミッションコンプリート」の表示が出た。

 

「ミッションコンプリート」は、主にアニメや映画、ゲームなど架空の作品の中で用いられる用語です。特にゲームの世界では、新たな課題や指令をクリアしたりする際に使われるものとなります。

その他には、ビジネスなどでも使われることがあります。ビジネスでは「与えられた任務を果たす」「社会に対しての使命を果たす」といった意味合いで使われます。

ただ、ビジネスにおいては「ミッション」という言葉のみで使うことが多いです。もしも目的通り任務を果たした場合は、「ミッションをクリアした」「ミッションを達成した」などと言います。

「ミッションコンプリート」は架空の世界ではよく使われますが、逆に現実世界ではあまり使われるものではありません。

まとめ

 

以上、本記事のまとめです。

ミッションコンプリート」=日本語だと「任務完了・作戦成功」といった意味。

英語訳」=「mission complete」「mission completed」

類義語」=「任務遂行・任務達成・業務遂行・達成する・完了する」など。

反対語」=「任務中止・任務未了・任務未達成・業務放棄・作戦失敗」など。

「ミッションコンプリート」は、本来の英語表記を簡潔にした略語です。一言で「任務完了」と言っても構いませんが、カタカナで表記した方がよいケースも多いです。ぜひ正しい場面でこの言葉を使ってみて頂ければと思います。