トゥルーエンド 意味  グッドエンド ハッピーエンド バットエンド

「トゥルーエンド」という言葉をご存知でしょうか?ゲームをよくする人であれば一度は聞いたことがあるかもしれません。

ただ、似たような言葉で「ハッピーエンド」や「グッドエンド」「バッドエンド」などの言葉も耳にします。本記事では、これらの違いを含めて「トゥルーエンド」の意味を分かりやすく解説しました。

トゥルーエンドの意味

 

トゥルーエンド」とは「物語における真の結末」を表した言葉です。

「トゥルー」は英語だと「true」と書き、「真の・真実の・本当の」などの意味があります。そして、「end」は「終わり・最後・結末」などの意味です。

両者を合わせることで、「true end」⇒「真の結末」と訳すことができます。

「トゥルーエンド」は、一般にマルチエンディングが採用されているゲームにおいて用いられることが多いです。

「マルチエンディング」とは、ゲームをクリアした際に複数のエンディングが用意されているシステムのことです。

例えば、次の3つのエンディングが用意されているゲームがあったとします。

「A」⇒主人公が幼なじみのヒロインと結婚して終了。

「B」⇒主人公がヒロイン以外の女性と結婚して終了。

「C」⇒主人公は結婚せずに独り身のまま終了。

仮に、ゲーム制作者側が「A」を真のエンディングに設定していたとします。この場合、「トゥルーエンド」は「主人公がヒロインと結婚して終わること」となります。

「トゥルーエンド」は、基本的に制作者側が考えた理想的な終わり方なので、主人公が幸せで終わる場合もあれば、不幸せで終わる場合もあります。

したがって、例えばゲームのプレイヤー側が「B」の方が幸せだと感じたとしても「トゥルーエンド」は「A」となるわけです。

「マルチエンディング」が組み込まれているゲームでは、プレイヤーの選択によりその後の展開が変わっていきます。

どの程度変わるかはそのゲームの設計次第ですが、一つ一つの行動により最終的な結末が決まります。

この時に、ゲーム制作者側が「真の結末」だと考えているエンディングが「トゥルーエンド」なのです。

なお、実際には、ゲーム制作者側がはっきりと真の結末を明示しないような作品も存在します。別の言い方をするならば、「プレイヤー側に答えを委ねているような作品」です。

この場合は、正解・不正解などの答えがないため、それぞれの答えはプレイヤーごとによって異なることになります。

ハッピーエンドとの違い

トゥルーエンド ハッピーエンド 違い 使い分け

ハッピーエンド」とは文字通り「ハッピーな終わり方をする結末」のことです。

「happy」は「幸せな・満足な・楽しい」などの訳があるため、主人公たちにとって幸せな結末を迎えるものが「ハッピーエンド」となります。

RPGだと、主人公を含めた仲間が助け合い、最後はラスボスをめでたく倒すようなストーリー展開となるものがほとんどです。

先述したように、「トゥルーエンド」は、制作者側が考えた理想的な結末を指すものでした。したがって、一般的には、「トゥルーエンド」は「ハッピーエンド」であることが多いです。

ただ、必ずしも「トゥルーエンド」が「ハッピーエンド」と同じであるというわけではありません

例えば、ゲームの最後に主人公の親友が死んでしまうことが「トゥルーエンド」だったとします。この場合、主人公やその仲間にとってはハッピーなものとは言えません。

しかし、それが物語の正しい結末、つまり真実である場合は「トゥルーエンド」となるわけです。

場合によってはこのように、「トゥルーエンド」=「バットエンド(不幸な終わり方)」となることもあります。

それは、制作者側の都合と言ってしまえばそれまでですが、不幸な結末がその後のプレイヤーに対して学びを与えてくれることもあります。

例を挙げますと、仲間が死ぬことにより命の大切を学べたり、世の中の不合理さ、残酷さを学べたりといったことです。

制作者側がそのような教訓や想いといったものを込めてゲームを制作した場合に、「バッドエンド」が真の結末となることが多い傾向にあります。

エンディングの種類

グッドエンド バッドエンド デットエンド ノーマルエンドは

「エンディング」には、いくつかの種類があります。以下はその中でもよく使われる代表的なものです。

グッドエンド

グッドエンド」とは、「良い終わり方をする結末」のことです。

主にマルチエンディングタイプのゲームにおいて用いられる言葉で、プレイヤーから見て「good(良い)」と思われるものに対して使われます。

「グッドエンド」は「ハッピーエンド」と同様に、「トゥルーエンド」と同一であることが多いです。

実質的な意味としてはハッピーエンドとかなり似ているため、どちらを使うかは作品によっても異なってきます。

ただ、ハッピーエンドは登場人物の幸福を基準とするものが多いです。対して、グッドエンドは物語における目的達成を基準とするものが多いです。

ゲームなどではっきりと「グッドエンド」と示されている時以外は、一般に「ハッピーエンド」の方を使う傾向にあります。

グッドエンドはバッドエンドの対義語なので、「バッドエンドを回避したエンディング」というニュアンスで考えると分かりやすいかと思われます。

バッドエンド

バッドエンド」とは「不幸な終わり方をする結末」のことです。

「bad」は「悪い・良くない・不十分な」などの意味があるので、登場人物が死んで不幸に陥ったり、本来の目的を達成できずに後味が悪くなったりするような時に使われる言葉です。

一般に、「トゥルーエンド」=「バットエンド」となることはそこまで多くありません。

ただ、制作者側の強い意図が込められた作品などであれば、バットエンドが真の結末となることもあります。

なお、「バッドエンド」はマルチエンディングのゲームだけでなくドラマや、映画、アニメ作品などに対しても使われる言葉です。

また、単にゲームをクリアできずに終わったことを「バットエンド」などと言うこともあります。

このように、幅広い対象、場面で使われている言葉が「バットエンド」ということになります。

デッドエンド

デッドエンド」とは「登場人物が死んで終わる結末」のことです。

「dead」は「死んだ」という意味なので、作中に出てくる登場人物の中でも、特に主人公自体が死ぬような時に使われる言葉です。

例えば、アドベンチャーゲームなどではプレイヤーが選択肢を誤ると、主人公自体が死んでゲームオーバーになってしまうようなことがあります。

その際には特殊な演出が入り、ゲーム自体が悲劇の結末を迎えたものとして、強制的に終わってしまいます。この事を「デッドエンド」と呼ぶわけです。

デッドエンドはバットエンドの一種であるため、基本的には不幸な形で終わるのが特徴です。

ただし、バットエンドは同じ不幸でも必ず人が死んで終わるというわけではありません。一方で、「デッドエンド」の方は「dead」という単語が入るように、必ず誰かが死んで終わるという特徴があります。

ノーマルエンド

ノーマルエンド」とは「普通に終わる結末」のことです。

「normal」は「標準の・普通の・平均の」などの意味を持つ単語です。したがって、特に良くも悪くもない標準的で無難な結末で終わるエンディングのことを「ノーマルエンド」と呼びます。

例えば、RPGにおいて隠し要素や隠しダンジョンなどがないままクリアした場合は「ノーマルエンド」となります。

また、アドベンチャーゲームでは、一応はクリアしたもののストーリーの核心部分にはたどり着けず、一部謎が残ったまま終わった場合も「ノーマルエンド」となります。

「ノーマルエンド」は定義が曖昧な部分もあり、作品の内容やストーリー全体の雰囲気などによっても異なってくるものです。

そのため、一概にどのようなストーリーが「ノーマルエンド」とは断定できない部分もあります。

一般には、良い結末(グッドエンド・ハッピーエンド)や悪い結末(バッドエンド)との対比で用いられることが多いです。

トゥルーエンドの使い方・例文

トゥルーエンド 使い方 例文 文章

最後に、「トゥルーエンド」および「その他の言葉」を例文で紹介しておきます。

  1. 3回目のプレイにして、やっとトゥルーエンドを迎えることができた。
  2. トゥルーエンドをみることができたが、かなり衝撃的な内容であった。
  3. このゲームのトゥルーエンドは、制作者側から一切情報が公開されていない。
  4. 新作ゲームのトゥルーエンドをクリアしたが、王道のハッピーエンドであった。
  5. やっとトゥルーエンドにたどり着けたが、グッドエンドとは呼べないものであった。
  6. バットエンドデッドエンドも、真の結末である「トゥルーエンド」と成り得る。
  7. 裏ダンジョンなどをクリアしていないので、まだ「ノーマルエンド」です。

 

「トゥルーエンド」という言葉は、使われる文脈によって意味合いが異なってきます。

登場人物が幸せな結末で終われば、基本的には良い意味、ポジティブな意味として使われます。この場合は、「ハッピーエンド」や「グッドエンド」と同じ意味だと考えれば問題ありません。

また、すべての謎や不明点をクリアにして終えた場合なども良い意味の「トゥルーエンド」です。

一方で、主人公が死んだり不幸な結末で終えるようであれば、「バッドエンド」や「デッドエンド」を使います。その他、良い意味・悪い意味の両方でもない場合は「ノーマルエンド」を使います。

まとめ

 

以上、本記事のまとめとなります。

トゥルーエンド」=物語における真の結末英語だと「true end」。

ハッピーエンド」=幸せな終わり方をする結末。

グッドエンド」=良い終わり方をする結末。

バッドエンド」=不幸な終わり方をする結末。

デッドエンド」=登場人物が死んで終わる結末。

ノーマルエンド」=普通に終わる結末。

「トゥルーエンド」は「物語の理想的な終わり方」を示したものです。しかし、「トゥルーエンド」が必ずしもハッピーエンドやグッドエンドとなるわけではありません。ストーリーによっては、バットエンドやデットエンドになる場合もあるということです。