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一家の主のことを「大黒柱」と言ったりします。ただ、この言葉の語源はどこから来ているのかという疑問があります。

また、男性と女性のどちらに使えばいいのかも気になる所です。そこで本記事では、「大黒柱」の意味や由来、例文、対義語などを詳しく解説しました。

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大黒柱の意味・読み方

 

大黒柱」は「だいこくばしら」と読みます。

意味は、「家や国の中心となって、それを支える人」のことです。

例えば、家族の中で一番働いていて稼ぎのある父親などは「大黒柱」と言うことができます。また、国の中心として国民を支えている大統領や首相なども「大黒柱」に含まれます。

このように、家族や国などの集団において中心となる人物のことを「大黒柱」と呼ぶわけです。

「大黒柱」は一般に男性を指すことが多いです。理由は簡単で、集団の組織となる人物は女性よりも男性の方が多いからです。

ただ、場合によっては女性を指すこともあります。例を挙げますと、母子家庭の母親や女性の首相、女性のリーダーなどといったものです。基本的には中心となる人物であれば、「大黒柱」を使うことができます。

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大黒柱の語源・由来

 

「大黒柱」の語源にはいくつか説があるため、ここでは代表的なものを紹介します。

まず一つ目は、「建物に立てる太い柱から転じたもの」という説です。

日本の伝統的な建築では、建物の土間と座敷との間の中央に立てる太い柱を「大黒柱」と呼んでいました。「大黒柱」と呼んでいたのは、この柱の上に「大黒天」を祀っていたためです。

「大黒天」は七福神の一つで、食べ物や財宝、福徳などを与えるめでたい神とされていました。そのため、家の中心の柱に据えることで、家の象徴のようにしていたわけです。

現在使われている「大黒柱」は、この柱が転じて「一家の中心人物」という意味になったとされる説です。

そして、二つ目は「大極殿(だいごくでん)が転じたもの」という説です。

「大極殿」とは元々は天皇が国政を行う場所を指し、平城京や平安京で政務を行う大内裏の中心を意味していました。

「大極殿」にある柱は太く立派であったため、「大黒天柱」とも呼ぶようになりました。ここから音が次第に変化して、「大黒天柱」⇒「大黒柱」⇒「中心人物」のように転じていったという説です。

以上、二つの説を紹介しましたが、どちらが正しい語源かは今のところはっきりしていません。ただ、「大黒柱」は「柱」という言葉があるように、建築を由来とする言葉であることは確かだと言えます。

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大黒柱の類義語

大黒柱 類義語 言い換え 同義語 対義語

 

「大黒柱」は、次のような類義語で言い換えることができます。

(はしら)】⇒頼りとなる者。グループの中心となる人。
支柱(しちゅう)】⇒物事の支えとなる大事な人や物。
中枢(ちゅうすう)】⇒重要な部分。中心となる大切なところ。
拠り所(よりどころ)】⇒頼みとするところ。支えてくれるもの。
稼ぎ手(かせぎて)】⇒一家の生活を支えている者。
中心人物(ちゅうしんじんぶつ)】⇒集団における中心的な人物。

この中でも、「柱」「稼ぎ手」「中心人物」はモノではなく人に対して使うことができます。したがって、「大黒柱」と同じ意味の同義語として使うこと可能です。

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大黒柱の対義語

 

逆に、「対義語」としては以下の言葉が挙げられます。

末端(まったん)】⇒組織などにおいて、中央から最も遠い部分。
補助役(ほじょやく)】⇒集団においてサポートの役割をする人。
恵比寿柱(えびすばしら)】⇒民家で、大黒柱に次ぐ主要な柱。

反対語は、「組織において、中心的ではない人物」を指したものとなります。最後の「恵比寿柱」は建築用語で、「大黒柱」と相対するものを指す言葉です。

大黒柱の英語訳

 

「大黒柱」は、英語だと次のように言います。

 

breadwinner」(稼ぎ手・大黒柱)

mainstay」(柱・支柱・中枢)

central figure」(中心人物)

 

「breadwinner」は直訳すると、「パンを勝ち取る人」という意味になります。「パンを勝ち取る(買ってくる)」のは、家族の中でも中心的な立場であるため、「大黒柱」と訳すことができます。

また、「mainstay」は直訳すると「主要な支え」となります。「stay」は「滞在する」という意味以外に「(物理的な)支え」という意味があるためこのような訳となります。

「central figure」は「中心的な人物」と訳すことができます。「figure」は「人形」以外に「人・人物」などの意味もあります。

例文だと、それぞれ以下のような言い方です。

My father was the breadwinner in our family.(父は私たち一家の大黒柱でした。)

He is the mainstay that supports his family(彼は家族を支える大黒柱です。)

She is the central figure in the group.(彼女はその集団の中心人物である。)

その他、「柱」そのものを表すような時は「pillar(柱・支柱)」を使うこともできます。

You need more pillars to support the roof. (屋根を支えるためには、もっと柱が必要だ。)

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大黒柱の使い方・例文

 

最後に、「大黒柱」の使い方を例文で紹介しておきます。

 

  1. 父親は幼い頃から一家の大黒柱なので、子供たちから尊敬されている。
  2. 娘も生まれたので、これからは一家の大黒柱としてもっと稼いでいきます。
  3. 母は家族の中で一番の働き手なので、大黒柱と呼ばれている存在である。
  4. 彼女はこのクラスの大黒柱として、生徒みんなから信頼されています。
  5. 新しいチームの大黒柱となれるように、今後は頑張っていくつもりです。
  6. 新しく就任した大統領は、国民のために大黒柱となることを誓った。

 

「大黒柱」は、集団における中心的な人物や支えとなる人物を表す際に使われます。

元々は「柱」を意味する言葉でしたが、現在では建築に対して使われることはほとんどありません。多くの場合、「家族の中心的な存在」「組織におけるリーダー的な存在」という「人」を表す意味として使われます。

なお、言い回しとしては「一家の大黒柱」という表現が多いです。

まとめ

 

以上、本記事のまとめとなります。

大黒柱」=家や国の中心となって、それを支える人。

語源・由来」=①「建物に立てる太い柱から転じたもの」②「大極殿が転じたもの

類義語」=「柱・支柱・中枢・拠り所・稼ぎ手・中心人物」

対義語」=「末端・補助役・恵比寿柱」

英語訳」=「breadwinner」「mainstay」「central figure」

「大黒柱」の由来はいくつか説がありますが、元々は建物の「柱」から来ていると言われています。現在では様々な文章で使うことができるため、ぜひ正しい場面で使用して頂ければと思います。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。