『魔術化する科学技術』は、教科書・現代の国語で学ぶ評論文です。ただ、本文中には意味の分かりにくい言葉が多く出てきます。
そこで今回は、『魔術化する科学技術』に出てくる重要語句を一覧にして簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【科学(かがく)】⇒体系的な知識。広い意味では「知識や学問」を指し、狭い意味では「自然科学」を指す。
【仮説(かせつ)】⇒ある現象を合理的に説明するために、仮に立てる説。仮説を実験や観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。
【検証(けんしょう)】⇒実際に物事に当たって調べ、仮説の真偽などを確かめること。
【法則(ほうそく)】⇒一定の条件下で、事物の間に成立する普遍的関係。
【古典力学(こてんりきがく)】⇒量子力学が出現する以前の、ニュートン力学や相対論的力学のこと。慣性の法則や作用反作用の法則などがある。
【相対性理論(そうたいせいりろん)】⇒アインシュタインによって確立された物理学の基礎理論。特殊相対性理論と一般相対性理論との総称を表す。
【進化論(しんかろん)】⇒生物の種は、神によって個々に創造されたものでなく、極めて簡単な原始生物から進化してきたものであるという説。
【遺伝子理論(いでんしりろん)】⇒親から子へ遺伝形質を伝える仕組みを解明する理論。
【論理整合的(ろんりせいごうてき)】⇒物事が筋道立っていて、つじつまが合うさま。
【合致(がっち)】⇒ぴったり合うこと。一致すること。
【実証性(じっしょうせい)】⇒思考によるものだけでなく、実験や体験などの事実に基づく裏付けがあるさま。
【反証(はんしょう)】⇒ある主張が間違っていたり、虚偽であったりすることを証明すること。「反証可能性」で、検証されようとしている仮説が、観察や実験によって反証される余地があること、という意味。
【真偽(しんぎ)】⇒真実と偽り。
【とりわけ】⇒特に。
【明証性(めいしょうせい)】⇒はっきりと証明されること。
【保留(ほりゅう)】⇒そのまま保ちとどめておくこと。
【究極(きゅうきょく)】⇒物事を深くつきつめた最後の到達点。
【真理(しんり)】⇒いつどんなときも変わることのない正しい物事の筋道。ほんとうのこと。
【提示(ていじ)】⇒差し出して相手に示すこと。
【さしあたり】⇒今のところ。当面。
【未知(みち)】⇒まだ知られていないこと。
【未踏(みとう)】⇒まだ誰も足を踏み入れたことがないこと。
【信仰(しんこう)】⇒神仏や宗教などを信じて、自分のよりどころとすること。
【信念(しんねん)】⇒宗教を信じる気持ち。信仰心。
【呪術(じゅじゅつ)】⇒超自然的存在や神秘的な力に働きかけて様々な目的を達成しようとする意図的な行為。まじない・魔法・魔術など。
【いささか】⇒少し。わずかばかり。
【無知(むち)】⇒知らないこと。知識がないこと。
第二段落の語句一覧
【予測可能性(よそくかのうせい)】⇒物事の過程や結果をあらかじめ知ることができること。
【操作可能性(そうさかのうせい)】⇒人間の力によって動かすことができること。
【成果(せいか)】⇒あることをして得られたよい結果。
【リスク】⇒危険。危険性。
【コスト】⇒費用。
【効率(こうりつ)】⇒使った労力と得られた成果の割合。
【合理的(ごうりてき)】⇒リスクやコストをできるだけ少なくして、効率を上げること。
【意(い)のままにならない】⇒物事が思い通りに運ばない。
【不透明さ(ふとうめいさ)】⇒物事の実体や成り行きが明確でないこと。
【魔物(まもの)】⇒妖怪(ようかい)、変化 (へんげ)などの魔性をもつもの。また、人をたぶらかすあやしい力をもつもの。
【精霊(せいれい)】⇒生物・無生物に宿り、様々な働きをするとされる超自然的存在。
【跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)】⇒悪者などが勢力をふるい、好き勝手にふるまうこと。
【術(すべ)】⇒方法。手段。
【固有(こゆう)】⇒そのものだけにあるさま。特有。
【蓄積(ちくせき)】⇒たくわえためること。
【誤謬(ごびゅう)】⇒あやまり。まちがい。
【退ける(しりぞける)】⇒意見や学説、主張などを受け入れずに、拒む。
【追求(ついきゅう)】⇒追い求めること。
【ほの暗い領域】⇒科学技術によって解明できていない範囲。
【明晰(めいせき)】⇒明らかではっきりしていること。
【抱え込む(かかえこむ)】⇒負担になるものを引き受けたり、受け持ったりする。
第三段落の語句一覧
【劣る(おとる)】⇒他に比べて及ばない。能力や質などが、他と比べて低い状態にある。
【石器(せっき)】⇒石でつくられた器具。特に、石器時代の遺物を指す。
【享受(きょうじゅ)】⇒受け入れて、その利益を得ること。
【浸透(しんとう)】⇒ある社会で、思想・風潮・雰囲気などが広い範囲に行きわたること。
【いったん】⇒ひとたび。一度。
【まなざし】⇒視線。ここでは、ものの考え方の傾向を指す。
【甘受(かんじゅ)】⇒仕方なく受け入れること、やむを得ないものとして甘んじて受け入れること。
【来るべき(きたるべき)】⇒近いうちに来るはずの。
まとめ
以上、今回は『魔術化する科学技術』に出てくる重要語句をまとめました。ぜひ定期テスト用に何度も確認して頂ければと思います。なお、本文の解説については以下の記事でまとめています。