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時 とき 使い分け 違い 公用文 法律 表記

 

とき」という言葉は、
漢字で書く場合とひらがなで書く場合があります。

が解決する」「道具を使うとき

どちらも普段から使われているので、なじみがあるでしょう。

ただ、この2つの使い分けに迷う人も多いようです。

そこで今回は、
」と「とき」の違いや使い分けを詳しく解説しました。

さっそく、確認していきましょう。

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「時」とは

 

まずは「時」の使い方からです。

」は、時間や時刻、時期などを表す時に使います。

 

例えば、以下のような使い方です。

  1. 株は今が買いである。
  2. 夕飯のに家に来て欲しい。
  3. 今は梅雨の季節である。
  4. が解決するのを待とう。
  5. 計画を実行するが来たようだ。
  6. 最近、の流れを早いと感じる。
  7. それはと場合によるだろう。
  8. は金なり」とはよく言ったものだ。
  9. の権力者として有名になった人物。
  10. 先日、彼女に会ったは随分と元気だった。

 

このように、
時間や時刻、時期そのものを指し示すような時に「時」を使うわけです。

簡単に言えば、
英語の「time」に該当するものが「時」】だと考えてください。

「時」という字は、時間の流れの中の1点を意味します。

したがって、
「時間そのもの」を意味する「time」と同じような意味を持つのです。

「とき」とは

 

続いて、「とき」の使い方です。

とき」は「~の場合と言い換えられるとき」に使います。

 

こちらも例文を紹介しておきましょう。

  1. 「困ったときの神頼み」とはよく言ったものだ。
  2. ミスをしたときは、まず私に報告してください。
  3. このお金は、いざというときのためにとっておこう。
  4. 怪我をしたときは、すぐに病院へ行った方がいい。
  5. あいつが帰って来たときは、ちゃんと出迎えよう。
  6. 火事のときは119番に通報することが重要である。
  7. 人は問題が起こったときに初めて真価が問われる。
  8. 時間通りに来れないときは、連絡するように言われた。
  9. もしも成功したときは、私にも報酬を分けて欲しいです。
  10. パトカーや救急車は、緊急事態のときに駆け付ける。

 

いずれも「~の場合」と言い換えられますよね。

このように、
仮定や条件、状況などを表す「~場合」に置き換えられる時に
「とき」を使うということです。

「とき」の方は英語だと「when」と同じ意味を持ちます

「when」は、「いつ」や「~するとき」という意味を持つ単語です。

よって、状況や場面などを表す時には
漢字ではなくひらがなの「とき」を使うのです。

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「時」と「とき」の違い

時 とき 使い分け 違い

 

以上の事から考えると、
「時」と「とき」の使い分けは次のように定義できます。

 

」=時間・時刻・時期などを示すときに使う。

とき」=仮定・条件・状況・場面などを示す時に使う。

 

「時」の方は、主に「時間」「時刻」「時期」を示す時に使います。

したがって、
文法的には「普通名詞」として使うことが基本となります。

【例】⇒「の権力者」「は金なり」など。

 

一方で、「とき」の方は仮定的な条件として使うことが主です。

そのため、動作や状態を表す修飾語の後に来て、
形式名詞」として使うのが基本となります。

【例】⇒「成功したときは~」「怪我したときは~」など。

一番簡単な使い分け方法は、前述した通り、
「~の場合」と言い換えられるかどうかです。

言い換えられる場合は、「とき」を使います。

しかし、言い換えても意味が通じない場合は、
「時」を使うのが適切ということになります。

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公用文での表記・使い分け

 

公用文での「時」と「とき」の使い分けも確認しておきましょう。

「公用文」では、
両者の使い分けは以下のように定めているようです。

(1) 公用文における漢字使用は、「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)の本表及び付表(表の見方及び使い方を含む。)によるものとする。なお、字体については通用字体を用いるものとする。(2) 「常用漢字表」の本表に掲げる音訓によって語を書き表すに当たっては次の事項に留意する。

キ   次のような語句を()の中に示した例のように用いるときは、原則として仮名で書く。

例 ある(その点に問題がある。)

いる(ここに関係者がいる。)

こと(許可しないことがある。)

できる(だれでも利用ができる。)

とおり(次のとおりである。)

とき(事故のときは連絡する。)

ところ(現在のところ差し支えない。)

とも(説明するとともに意見を聞く。)

ない(欠点がない。)

なる(合計すると1万円になる。)

ほか(そのほか…,特別の場合を除くほか…)

もの(正しいものと認める。)

ゆえ(一部の反対のゆえにはかどらない。)

わけ(賛成するわけにはいかない。)

以下略~

出典:公用文における漢字使用等について(内閣訓令第1号)

要するに、公用文の場合も
仮定的条件に該当する場合は「とき」を使うということです。

これは国のトップである内閣が、原則として定めている内容となります。

また、「時」の方のルールに関しては言及されていませんが、
一般的には公用文に関しても私文書と同じ扱いをされているようです。

なので、公用文に関しても、
「時間」を表す普通名詞として使う場合は「」を使えば問題ありません。

まとめ

 

以上、内容を簡単にまとめると、

」=時間・時刻・時期などを示すときに使う。普通名詞

とき」=仮定・条件・状況・場面などを示す時に使う。形式名詞

ということでした。

英語だと「時」は「time」、
「とき」は「when」のイメージで覚えておきましょう。

では今回は以上です。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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