教科書 『少年の日の思い出』 中学国語 語句調べ テスト対策

『少年の日の思い出』は、中学国語の教科書に採用されている作品です。元は、ドイツの作者ヘルマンヘッセが著した小説ですが、現在では日本語にも訳され、義務教育の学校の授業においても学びます。

ただ、本文中にでてくる言葉は意味が分かりにくく難しいものも多いです。そこで今回は、『少年の日の思い出』に出てくる漢字や重要語句を一覧にしてわかりやすくまとめました。

前半:客と私の言葉一覧

 

【書斎(しょさい)】⇒個人の家で、読書や書き物をするための部屋。

【腰掛ける(こしかける)】⇒椅子 (いす)などの上に腰を下ろす。

【色あせる(いろあせる)】⇒色が薄くなったり、色が変わったりする。

【縁取る(ふちどる)】⇒縁をつくる。「縁」とは「物の端(はし)の部分」を指す。

【かなた】⇒向こう側。

【幼年(ようねん)】⇒おさない年齢。少年より年若い年齢をいう。

【習慣(しゅうかん)】⇒長い間繰り返し行ううちに、そうするのが決まりのようになったこと。

【よみがえる】⇒一度衰退したものが、再び盛んになる。

【収集(しゅうしゅう)】⇒趣味・研究などのために集めること。また、そのもの。

【厚紙(あつがみ)】⇒厚い紙。

【たちまち】⇒非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。

【不透明(ふとうめい)】⇒透明でないこと。

【きらびやか】⇒華やかで輝くばかりに美しいさま。

【かがめる】⇒からだを前に折り曲げてやや低い姿勢をとる。

【濃い(こい)】⇒色合いが強い。

【眺める(ながめる)】⇒じっと見つめる。

【ラテン名(らてんめい)】⇒学問上の必要から、動植物にラテン語でつける世界共通の名。学名。

【用心深い(ようじんぶかい)】⇒よく注意して十分に心をくばるさま。警戒心が強い。

【妙(みょう)】⇒不思議なこと。

【そそられる】⇒意識や欲求が駆(か)り立てられるさま。

【熱情的(ねつじょうてき)】⇒熱情のこもっているさま。

【不愉快(ふゆかい)】⇒いやな気分になること。

【微笑(びしょう)】⇒ほほえむこと。

【口早に(くちばやに)】⇒ものの言い方がはやいさま。

【巻きたばこ(まきたばこ)】⇒巻き固めて細い棒の形にしたタバコ

【けがす】⇒大切なもの、清らかなものなどをよごす。

【恥ずかしい(はずかしい)】⇒自分の欠点などを自覚し、かっこうが悪いと感じるさま。

【ほや】⇒ランプやガス灯などの火をおおうガラス製の筒(つつ)。

【快い(こころよい)】⇒気持ちよく感じられる。

【縁(ふち)】⇒物の端の部分。また、物の周りの、ある幅をもった部分。

【甲高い(かんだかい)】⇒声の調子が高く鋭い。

後半:僕とエーミールと母の言葉一覧

 

【遊戯(ゆうぎ)】⇒遊び。

【とりこ】⇒心を奪われること。

【心を打ち込む(こころをうちこむ)】⇒熱心に取り組む。一生懸命にやる。

【すっぽかす】⇒すべきことをしないで放置する。

【塔(とう)】⇒高くそびえる建造物。

【休暇(きゅうか)】⇒学校などで認められた、休日以外の休み。春休み・夏休みなど。

【胴乱(どうらん)】⇒植物採集や昆虫採集に用いる、ブリキまたはトタンで作った容器。肩からぶら下げる。

【駆け歩く(かけあるく)】⇒あちらこちらと忙しく動き回る。

【おりおり】⇒時々。時たま。

【身にしみる(みにしみる)】⇒しみじみと深く感じる。

【むさぼる】⇒際限なくある行為を続ける。

【忍び寄る(しのびよる)】⇒気づかれないように、そっと近づく。

【無数(むすう)】⇒数えきれないほど多いこと。

【荒野(こうや)】⇒あれはてた野原。

【昼下り(ひるさがり)】⇒正午を少し過ぎた頃。

【涼しい(すずしい)】⇒温度や湿度が程よくて気持ちがいい。

【神秘的(しんぴてき)】⇒普通の認識や理論を超えて、不思議な感じのするさま。

【網(あみ)】⇒昆虫などを捕獲、採集する目的で糸などの繊維を編んだもの。

【珍しい(めずらしい)】⇒めったになくて貴重である。

【ひなた】⇒日光の当たっている場所。

【息が詰まる(いきがつまる)】⇒極度に緊張して息が止まるような感じがする。

【輝く(かがやく)】⇒きらきら光る。光を放つ。

【斑点(はんてん)】⇒表面にまばらに散らばった点。

【透き通った(すきとおった)】⇒表面にあるものをとおして、その向こうが見える。

【脈(みゃく)】⇒動物の体内で血液が流れる管。血管。

【触角(しょっかく)】⇒昆虫などの頭部から突き出ている、対になった器官。

【とび色(いろ)】⇒鳶(とび)の羽のような色。こげ茶色。

【緊張(きんちょう)】⇒心が引き締まること。

【歓喜(かんき)】⇒非常に喜ぶこと。また、心からの喜び。

【微妙(びみょう)】⇒趣深く、何ともいえない美しさや味わいがあるさま。趣深い(おもむきぶかい)とは、物事に深みや上品さがあることを表す。

【欲望(よくぼう)】⇒何かを得たいと思う感情。

【立派(りっぱ)】⇒十分に整っているさま。不足や欠点のないさま。

【瓶(びん)】⇒口が狭いガラス製・金属製などの容器。

【栓(せん)】⇒瓶の穴などの口をふさぐもの。

【留める(とめる)】⇒固定して離れないようにする。

【コルク】⇒栓などに用いる、樹皮でできた素材。

【幼稚(ようち)】⇒考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。

【設備(せつび)】⇒ある目的に必要な器物、装置などを備えたもの。

【自慢(じまん)】⇒自分の持ち物などの良さを、他人に対して得意げに示すこと。

【重大(じゅうだい)】⇒事柄が普通でなく、大変な結果や影響をもたらすような状態であるさま。

【評判(ひょうばん)】⇒世間でうわさをすること。

【発見物(はっけんぶつ)】⇒発見したもの。

【獲物(えもの)】⇒捕まえるもの。捕まえたもの。

【展翅(てんし)】⇒標本にするため、昆虫などの羽を広げて板に留(と)めること。

【非の打ち所が無い(ひのうちどころがない)】⇒少しの欠点もない。完全で非難する所がない。

【悪徳(あくとく)】⇒行いや考えなどが正しくないこと・道に外れていること。特に、他人をだますなどして不当な利益を得ようとすること。

【気味悪い(きみわるい)】⇒なんとなく気持ちが悪い。不気味である。

【性質(せいしつ)】⇒もって生まれた気質。他人に対する態度などに現れる、その人の心のあり方。

【貧弱(ひんじゃく)】⇒みすぼらしく、見劣りのすること。

【こぎれい】⇒ほどよく整っていて清潔であるさま。

【にかわ】⇒動物のコラーゲンを水で煮て濃縮し、冷却してゲル化させたもの。主に接着剤に用いる。

【継ぎ合わす(つぎあわす)】⇒別々のものをつないで一つにする。

【心得る(こころえる)】⇒会得している。自分のものとしている。

【模範(もはん)】⇒見習うべき見本。理想的な状態を示したもの。

【ねたむ】⇒他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく思って憎む。

【嘆賞(たんしょう)】⇒すぐれたものとして感じ入ること。つくづく感心して褒めたたえること。

【専門家(せんもんか)】⇒ある特定の学問・事柄を専門に研究・担当して、それに精通している人。

【鑑定(かんてい)】⇒品質のよしあしを見きわめたり、価格を決めたりすること。

【値打ち(ねうち)】⇒その物がもっている価値。

【値踏み(ねぶみ)】⇒値段を見積もってつけること。評価。

【難癖(なんくせ)をつける】⇒取るに足らない相手のミスや欠点などを大げさに取り上げ、責め立てる。

【欠陥(けっかん)】⇒欠けて足りないこと。不備な点。

【欠点(けってん)】⇒不十分なところ。足りないところ。※「欠点」よりも「欠陥」の方がより重く、決してあってはならない短所を指す。

【こっぴどい】⇒非常にひどい。手厳しい。

【批評(ひひょう)】⇒物事の優劣や是非について評価すること。

【絶頂(ぜっちょう)】⇒最高のところ。頂点。

【興奮(こうふん)】⇒感情が高ぶること。

【挿絵(さしえ)】⇒記述内容への関心や理解を深めるため、新聞、雑誌、書物などの文中に挿入される絵。

【熱烈(ねつれつ)】⇒感情がたかぶって激しいこと。

【幹(みき)】⇒樹木において、地上からほぼまっすぐに立つ、太くてじょうぶな茎。

【攻撃(こうげき)】⇒進んで敵を攻め撃つこと。

【畳む(たたむ)】⇒広げてあるものを折って小さくまとめる。

【外観(がいかん)】⇒見かけ。外見。

【呈する(ていする)】⇒ある状態を表す。示す。

【中庭(なかにわ)】⇒建物と建物の間につくった庭。

【越える(こえる)】⇒物の間などを通り過ぎて、向こうへ行く。

【展翅版(てんしばん)】⇒標本にする昆虫などを展翅するための板。

【果たして(はたして)】⇒思ったとおり。案の定。「結末が予期したとおりであるさま」を表す語。

【ビロード】⇒パイル織物の一種。

【優雅(ゆうが)】⇒しとやかで気品があること。

【羊毛(ようもう)】⇒羊からとった毛。

【あいにく】⇒気持や予想に反して、困ったことや好ましくないことが起こるさま。

【とりのける】⇒そこから取ってなくす。とりのぞく。

【誘惑(ゆうわく)】⇒さそって心をまどわすこと。

【逆らいがたい(さからいがたい)】⇒意図や流れに背くことが困難に思われるさま。

【犯す(おかす)】⇒法律・規則・倫理などに反した行為をする。

【崩れる(くずれる)】⇒まとまった形をしたものが、こわれる。

【さしずめ】⇒先のことはともかく。今のところ。

【良心(りょうしん)】⇒善悪を判断し、正しく行動しようとする心の働き。

【下劣(げれつ)】⇒下品で劣っていること。道義的に下等であること。

【悟る(さとる)】⇒気づく。感づく。

【本能的(ほんのうてき)】⇒本能のままに行動するさま。

【大それた(だいそれた)】⇒常識などから大きく外れているさま。とんでもない。

【女中(じょちゅう)】⇒よその家に雇われて家事の手伝いなどをする女性。現在は「お手伝いさん」という。

【額(ひたい)】⇒おでこのこと。

【汗(あせ)】⇒皮膚から排出される液。

【極度に(きょくどに)】⇒程度のはなはだしいさま。

【繕う(つくろう)】⇒壊れた箇所を直す。

【思いも寄らない(おもいもよらない)】⇒思いつきもしない。

【一切(いっさい)】⇒全部。すべて。

【打ち明ける(うちあける)】⇒知られたくない事実や秘密などを、思い切って隠さずに話す。

【罰(ばつ)】⇒罪や過ちに対するこらしめ。

【忍ぶ(しのぶ)】⇒「我慢する・耐える」。「罰を忍ぶ」で、ここでは「罰を我慢する・耐える」という意味。

【埋め合わせ(うめあわせ)】⇒損失や不足を他のもので補うこと。

【尋ねる(たずねる)】⇒質問する。問う。

【跡(あと)】⇒以前に何かが行われたしるし。

【丹念(たんねん)】⇒細かいところにまで注意を払うさま。心を込めて丁寧に行うさま。

【よし】⇒方法。手段。

【試みた(こころみた)】⇒ためしにやってみた。※どんな結果になるか分からないが、とにかくやってみたという意。

【舌を鳴らす(したをならす)】⇒不満などの気持ちを表わす動作。

【冷淡(れいたん)】⇒思いやりがないこと。同情や親切心を示さないこと。

【依然(いぜん)】⇒相変わらず。もとのまま。

【軽蔑(けいべつ)】⇒ばかにして見下すこと。

【結構だ(けっこうだ)】⇒それ以上は必要ない、十分だ。などの意味。

【すんでのところで】⇒もう少しで。危うく。

【のどぶえ】⇒のどぼとけのあたり。

【悪漢(あっかん)】⇒悪事を働く男。わるもの。

【おきて】⇒決まり。

【冷然(れいぜん)】⇒少しも心を動かさずひややかな態度でいるさま。

【正義(せいぎ)】⇒人の道にかなっていて正しいこと。

【盾(たて)】⇒自分の立場などを守るために使うもの。

【あなどる】⇒人を軽くみてばかにする。見下す。

【ののしる】⇒ひどい言葉で悪口を言う。声高に非難する。

【償い(つぐない)】⇒犯した罪などに対して、金品や行為でうめ合わせをすること。

【根掘り葉掘り(ねほりはほり)】⇒しつこくこまごまと。徹底的に。

【寝床に入る(とこにはいる)】⇒寝床にはいる。就寝する。

【粉々(こなごな)】⇒細かく砕けるさま。

まとめ

 

以上、本記事では『少年の日の思い出』に出てくる漢字や語句を簡単にまとめました。言葉の意味がわかれば、読解もしやすくなるはずです。ぜひテスト対策などに用いて頂ければと思いいます。