『身体の個別性』は、教科書・論理国語で学習する文章です。そのため、高校の定期テストにも出題されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい語句が多く出てきます。そこで今回は、『身体の個別性』に出てくる重要語句を段落ごとに簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【別個(べっこ)】⇒別のものであること。
【個別性(こべつせい)】⇒一つ一つの存在が違うものであるさま。
【つきまとっている】⇒いつも離れずについている。
【宿命(しゅくめい)】⇒生まれる前から定まっている人間の運命。
【論点(ろんてん)】⇒議論の中心となる問題点。
【自己中心性(じこちゅうしんせい)】⇒乳幼児の思考様式の特徴で、物事を自分の立場、あるいは一つの視点からしか分析・認識できないこと。心理学者ピアジェの用語。
【依拠(いきょ)】⇒よりどころとすること。あるものに基づくこと。
【一線を画する(いっせんをかくする)】⇒違いをはっきりさせる。区切りをはっきりさせる。
【本源的自己中心性(ほんげんてきじこちゅうしんせい)】⇒人間はどうあがいても、もとから自己中心的にできている存在だという性質。
【ご大層(ごたいそう)】⇒他人のする大げさなことを、冷やかし、あざけって言う言葉。「大層」とは「おおげさなさま」という意味。
【あがく】⇒よくない状態から抜け出そうと、必死になって努力する。
第二段落の語句一覧
【端的(たんてき)】⇒てっとりばやく要点だけをとらえるさま。
【概念(がいねん)】⇒物事の意味内容。ある物事に対する大まかな理解やイメージ。
【心性(しんせい)】⇒心のあり方の特質。心的傾向。
【まとわりつく】⇒からみついて離れない。いつまでも離れないでくっついている。
【知能(ちのう)テスト】⇒知能の水準を測定するための心理テスト。
第三段落の語句一覧
【克服(こくふく)】⇒努力して、さまざまな困難に打ち勝つこと。
【脱中心化(だつちゅうしんか)】⇒自分の視点を抜け出すことができること。ピアジェの用語。
【科学的(かがくてき)】⇒考え方や行動が、論理的で実証的なさま。
【客観性(きゃっかんせい)】⇒だれもがそうだと納得できる、そのものの性質。
【到達(とうたつ)】⇒ある状態に行きつくこと。
【相互的(そうごてき)】⇒異なる立場である両者が、同じことをし合うさま。
【メカニズム】⇒仕組み。
【理念(りねん)】⇒ある物事に対する、こうあるべきだという根本の考え。
第四段落の語句一覧
【徹底(てってい)】⇒中途半端ではなく、一貫していること。
【抜け出すことはできない】⇒逃れることはできない。
【一種の(いっしゅの)】⇒ある種の。
【如実(にょじつ)】⇒現実のままであること。事実のとおりであること。
【教訓(きょうくん)】⇒教えさとすこと。また、その言葉や内容。
【本来(ほんらい)】⇒もともとそうであること。
【即する(そくする)】⇒ぴったり適合する。
【ごまんと】⇒たくさんあるさま。山ほど。
第五段落の語句一覧
【利他主義(りたしゅぎ)】⇒他人の幸福や利益を第一とする考え方。「利他」とは「自分のことよりも他人の幸福を願うこと」という意味。対義語は「利己主義」。
【一見(いっけん)】⇒ちらっと見ること。
【相容れない(あいいれない)】⇒互いの主張や立場が相反していて両立しない。
【波紋(はもん)】⇒周囲に動揺を与えるような影響。
【無頓着(むとんちゃく)】⇒少しも気にかけないこと。細かなことを気にせず、物事にこだわらないこと。
【成り行き(なりゆき)】⇒物事が次第に変化していく様子や過程。また、その結果。
【身を任せる(みをまかせる)】⇒相手の思うようにさせる。
【利する(りする)】⇒うまく用いる。巧みに使う。
【魅せられる(みせられる)】⇒不思議な力によって、心がひきつけられる。
【集団志向性(しゅうだんしこうせい)】⇒集団意識を強く持つ性質。
【誰にもまして】⇒誰よりも強く。
【党派(とうは)】⇒考え方や主義、利害関係などを同じくする人々の集まり。
【帰属感(きぞくかん)】⇒ある特定の集団の一員であるという意識。帰属意識。
【原理(げんり)】⇒基本法則。
【よりどころ】⇒ 頼みとするところ。根拠。
【利己主義(りこしゅぎ)】⇒社会や他人のことを考えず、自分の利益や欲求だけを追求する考え方。
【同義(どうぎ)】⇒意味が同じであること。
【無我(むが)】⇒無心であること。私心のないこと。
【邁進(まいしん)】⇒恐れずに突き進むこと。
【頓着(とんちゃく)】⇒深く気にかけてこだわること。「頓着しない」で「こだわらない」という意味。
【なびく】⇒他の意志や権力などに屈して、その通りに行動する。
【たぐい】⇒同類。同じような性質のもの。
【倫理的(りんりてき)】⇒倫理をわきまえているさま。「倫理」とは、「人として守り行うべき道。善悪の判断において普遍的な規準となるもの。」という意味。
第六段落の語句一覧
【よかれ】⇒よくあってほしい。
【無縁(むえん)】⇒関係のないこと。縁のないこと。
【ほかならぬ】⇒それ以外のものでは決してない。
【おのずと】⇒自然と。
【いちいち】⇒一つ一つ。それぞれ。
【当の(とうの)】⇒今、取り上げられているその。ちょうどその。
【忠告(ちゅうこく)】⇒相手の欠点や過ちを、戒めさとすこと。
【かなわない】⇒我慢できない。
【免れない(まぬがれない)】⇒避けて関わらないことはできない。
【落差(らくさ)】⇒二つのものの間の差。
【弊(へい)】⇒よくない習慣。害。
【温床(おんしょう)】⇒ある結果が生じやすい環境。多く、悪い意味に用いる。
【提唱(ていしょう)】⇒意見や主張などを唱え、発表すること。
【侵略(しんりゃく)】⇒武力によって、他国の主権を侵害すること。
【毒牙(どくが)】⇒邪悪なたくらみ。あくどい手段。
【大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)】⇒第二次世界大戦中に日本が唱えた考え方。欧米の植民地支配に代わり、日本を中心とした東亜の諸民族による共存共栄の地域を樹立しようとした考え方。
【解放(かいほう)】⇒束縛されたり制限されたりしているものを、自由に解き放つこと。
【スローガン】⇒団体や運動の主義・主張を、簡潔に言い表した語句。標語。
【錦の御旗(にしきのみはた)】⇒自分の行為や主張などを権威づけるために掲げるもの。
【横暴(おうぼう)】⇒権力や腕力にまかせて、無法で乱暴な行いをすること。
【美名(びめい)】⇒世間に聞こえのよい名目。
【安易に乗る(あんいにのる)】⇒深く考えずに賛同する。
【潜む(ひそむ)】⇒内部に隠れて外に現れない状態にある
【善意(ぜんい)】⇒他人のためを思う親切心。
【迷惑至極(めいわくしごく)】⇒この上なく迷惑であること。「至極」とは「極限・極致に達していること。この上ないこと。」などの意味。
第七段落の語句一覧
【契機(きっかけ)】⇒きっかけ。
【営み(いとなみ)】⇒行為。
まとめ
今回は、『身体の個別性』に出てくる重要語句をまとめました。ぜひ定期テストの対策として頂ければと思います。なお、本文の要約などについては以下の記事で解説しています。