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策定 作成 違い 制定 意味 事業計画 計画書

 

策定」と「作成」は、
どちらも私たちが生活する上でよく使うものです。

特に社会人の方は
ビジネスシーンなどにおいてよく使うのではないでしょうか。

そこで本記事では、
「策定」と「作成」の違いについて詳しく解説しました。

後半では、似たような言葉である
制定」についても触れています。

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策定と作成の違い

 

まず、「策定」と「作成」の違いを
簡潔に述べると以下のようになります。

策定」=政策や方針、計画などを決めること。

作成」=書類や文書などを作ること。

 

つまり、「策定」は「決めること」なのに対し、
「作成」は「作ること」ということです。

両者を同じビジネスで比較するとしたら、
まず大まかな計画などを決める際は「策定」を使います。

そして、策定された計画を元に
具体的な文書などを作る際は「作成」を使います。

 

順番で言うと、「策定」⇒「作成」という流れです。

この「策定」と「作成」により、
実際のビジネスを進めていくということです。

では、大まかな違いが分かった所で、
それぞれの意味をさらに詳しく見ていきましょう。

策定の意味を詳しく

 

まず、「策定」の意味を辞書で引いてみます。

【策定(さくてい)】

政策や計画をいろいろ考えて決めること。「都市計画を策定する」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

策定」は「さくてい」と読みます。

意味は、「政策や計画などを色々と考えて決めること」です。

 

「策定」は「める」と書くように、
定めること」を意味します。

すなわち、「何かを定めて決定すること」
に重きが置かれた言葉ということです。

主にビジネスで使われることが多く、
「事業計画の策定」「Aプランの策定」などのように用います。

例えば、建築会社における「事業計画の策定」であれば、

  • 「1年以内に建物を1000棟建てる」
  • 「売上げ目標として10億円を達成する」
  • 「社員の数を今から300人ほど増やす」

といった大まかな事業の計画を定めたものとなります。

 

その他には、「政策の策定」「予算案の策定
などのように政治に対して使われることもあります。

ただし、「策定」という言葉は
必ずしも策を実行することが決まっているというわけではありません。

「○○案を策定する」と言っても、実際には計画段階で
実行するか定かではないものを「策定」と言ったりもします。

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作成の意味を詳しく

 

次に、「作成」の意味も辞書で引いてみます。

【作成(さくせい)】

計画や書類、また文章などを作ること。「予算案の作成」「報告書を作成する」

②《保険業界で》社員が顧客の名を借りて契約を結び、保険料は自分が負担すること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

作成」は「さくせい」と読みます。

意味は、「計画や書類、文書などを作ること」です。

「作成」は「ってり立たせる」と書くように、
作ること」に焦点が当てられた言葉です。

したがって、ビジネスなどにおいては、
企画書や契約書などの書類を作る際に使われる言葉となります。

 

例えば、新しいビジネスの企画をパソコンで作る場合、
あるいは顧客との契約書をパソコンで作る場合は「作成」が使われます。

「作成」も計画に対して使われることがありますが、
「計画を作成する」といった場合、「計画を練る」という意味ではなく、「計画書を作る」といった意味合いになります。

 

なお、同音異義語で「作製」がありますが、
「作製」とは「物品を作ること」です。

具体的には、机やイスなどの日用品を作ることを意味します。

書類や文書などを作る「作成」とは異なる言葉なので、
混同しないように注意してください。

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策定と作成の使い分け

策定 作成 違い 使い分け

 

以上の事から考えますと、
「策定」と「作成」の使い分けは次のように定義できます。

策定」=政策や計画などを決める際に使う。

作成」=決まった案を実際に作る際に使う。

 

「策定」は、ビジネスで言えば初期段階における工程です。

これからどのようにビジネスを始めていけばよいか
という計画をあれこれと頭の中で考えます。

自分の頭の中で考えるだけでなく、
他の人とも議論を重ねながら様々な案を練っていきます。

そして、大まかな計画が決まったときに
「事業計画を策定した」と言うことができます。

 

この策定した計画を元に、
実際に書類などを作り上げていく工程が「作成」です。

「作成」の段階に入ると、
「策定」のように計画を練ったりあれこれと深く考えたりということはしません。

なぜなら、
もうすでに決まっていることがほとんどだからです。

あくまで、「作り上げること」が中心です。

「策定」から始まった企画書や契約書を「作成」することにより、
初めてビジネスとしての一連の工程を終えることができたと言えます。

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制定の意味とは?

 

似たような言葉で、「制定」があります。

「制定」の意味も確認しておきましょう。

【制定(せいてい)】

法律・規則などを定めること。特に、立法機関が一定の手続きによって法令を定めること。「憲法を制定する」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

制定」とは、「法律や規則などを定めること」です。

「制定」は「策定」と同じように「定めること」を意味しますが、
法律に対して使う」という特徴があります。

「策定」や「作成」は主にビジネスで使う言葉ですが、
「制定」はほとんど法律に対してしか使われません。

 

実際に法律が制定される流れを簡単に説明しておくと、
まず「国会」で法律が作られます。

次に、法律を作ったとしても、
この法律で本当に大丈夫かどうかということを
国会でしっかりと審議する段階に入ります。

そして、審議の結果、問題がなければ、
「〇〇法」のような法律が決定します。

この時の「法律の決定」を「制定」と呼ぶわけです。

法律を「制定」した後の流れとしては、
公布⇒施行⇒適用」という順番で世の中に法律が普及していきます。

それぞれの詳しい意味については、以下の記事を参照して下さい。

関連:>>公布と施行の違いとは?適用や制定の意味も解説

本記事のまとめ

 

以上、本記事のまとめです。

策定」=政策や方針、計画などを色々と考えて決めること。

作成」=計画や書類、文書などを作ること。

違い」=策定」した計画を実際に書類として作るのが「作成」。

制定」=法律や規則などを定めること。

ビジネスでは
「策定」⇒「作成」という順番で物事を進めていきます。

事業計画であれば、事業の計画を「策定」し、
その後に事業計画書を作るのが「作成」だと覚えておきましょう。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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