『人間という中心とそれよりも軽い命』は、教科書・論理国語で学習する文章です。そのため、高校の定期テストなどにも出題されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい語句が多く出てきます。そこで今回は、『人間という中心とそれよりも軽い命』に出てくる重要語句を簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【土の精(つちのせい)】⇒土に潜む魂や精霊。「精」とは、人間以外のものに潜む魂や精霊を指す。
【水の精(みずのせい)】⇒水に潜む魂や精霊。
【踏みしだく】⇒踏んで荒らす。「踏みしだかれている」で「踏み荒らされている」という意味。
【喜怒哀楽(きどあいらく)】⇒人間が持つさまざまな感情のこと。喜び、怒り、悲しみ、楽しみの四つの感情。
【推定(すいてい)】⇒ある事実を手がかりにして、おしはかって決めること。
【口にする(くちにする)】⇒言葉に出して言う。話す。
【収斂(しゅうれん)】⇒一つにまとまること。
【哲学(てつがく)】⇒人生観や世界観、物事などを統一的に把握する理念。
【混在(こんざい)】⇒いくつかのものが入り混じって存在すること。
【ことさらに】⇒特別際立たせて。
【宣伝(せんでん)】⇒事実以上に言いふらすこと。
【ともあれ】⇒いずれにせよ。
【醜い(みにくい)】⇒嫌な気持ちがする。見て不快な感じがする。
【理屈(りくつ)】⇒物事の筋道。道理。
【土に還っていく(つちにかえっていく)】⇒土に戻っていく。
【敬意(けいい)】⇒尊敬する気持ち。
【使者(ししゃ)】⇒これから先にくる物事を予感させる人や物。先触れ。
【代物(しろもの) 】⇒人や物を、評価をまじえていう語。ここでは、蚊を「厄介」と評価したことを示す表現。
【好悪(こうお) 】⇒好き嫌い。
【不謹慎(ふきんしん)】⇒つつしみのないこと。ふまじめなさま。
【性懲りもない(しょうこりもない)】⇒同じ過ちを繰り返しても、一向に改めない。
【羽目になる(はめになる)】⇒困った状態や悪い事態になる。
【巧み(たくみ)】⇒物事を手際よく、上手に成し遂げるさま。
【直観的(ちょっかんてき)】⇒推理などによらず、瞬間的・直接的に物事の本質を見てとるさま。
第二段落の語句一覧
【一瞥(いちべつ)】⇒ちらっと見ること。
【捕食者(ほしょくしゃ)】⇒他の動物をえさとして捕食する動物。
【煩わしい(わずらわしい) 】⇒面倒で、できれば避けたい気持ちである。
【哀れ(あわれ)】⇒かわいそうに思う気持ち。
【所定(しょてい)】⇒決まっていること。決められていること。
【内包(ないほう)】⇒内部にもっていること。
【絶滅(ぜつめつ)】⇒生物の種などが滅びて絶えること。
【類い(たぐい)】⇒同じ種類のもの。同類。
【分岐(ぶんき)】⇒先が別々に分かれること。
【軽重(けいちょう)】⇒価値の小さいことと大きいこと。
【些細(ささい)】⇒取るに足らないさま。そんなに重要ではないさま。
【逸話(いつわ)】⇒その人についての、あまり知られていない興味深い話。エピソード。
【彩る(いろどる)】⇒おもしろみや趣などを加える。
【別格(べっかく)】⇒特別の取り扱いをすること。
【可能性が拓ける(かのうせいがひらける)】⇒可能性を切り開くことができる。
【生命様式(せいめいようしき)】⇒生物の生態や習性。
【照合(しょうごう)】⇒照らし合わせて確かめること。
【思いを馳せる(おもいをはせる)】⇒遠く離れている人や物事を思いやる。
【遍歴(へんれき)】⇒広く各地を巡り歩くこと。
【生涯(しょうがい)】⇒一生の間。この世に生きている間。
【過酷(かこく) 】⇒厳しすぎるさま。ひどすぎるさま。
【諸相(しょそう)】⇒さまざまな姿や様子。
【仮託(かたく)】⇒他の物事を借りて言い表すこと。
【擬人化(ぎじんか)】⇒人間でないものを人間に見立てて表現すること。
【変奏曲(へんそうきょく)】⇒主題をいろいろな技法で形を変えて表した楽曲。ここでは、<人の悲しみ>という主題を<虫の悲しみ>という形に変えて表現したものという意味。
まとめ
今回は、『人間という中心とそれよりも軽い命』に出てくる重要語句をまとめました。ぜひノート代わりにして見直して頂ければと思います。なお、本文の要約などについては以下の記事で解説しています。