『なぜ多様性が必要か』は、福岡伸一氏による評論文です。高校教科書・論理国語にも登場します。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい語句が多く出てきます。そこで今回は、『なぜ多様性が必要か』に出てくる重要語句を一覧にして簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【所狭しと(ところせましと) 】⇒周りを埋め尽くすほど一杯に。
【残酷(ざんこく)】⇒むごたらしいさま。
【鱗粉(りんぷん)】⇒ガやチョウなどの体や羽を覆う、粉状に見える微小な物質。
【せわしなく】⇒忙しくて、休む間もなく。
【みずみずしい】⇒生気があって美しい。
【漆黒(しっこく)】⇒黒うるしを塗ったように黒くてつやがあること。また、その色。
【優雅(ゆうが)】⇒しとやかで気品があること。
【目の覚める(めのさめる)】⇒眠気が吹き飛ぶほど、驚いてはっとする。
【斑紋(はんもん)】⇒まだらな模様。
【絶え間なく(たえまなく)】⇒途中で途切れることなく。
【精妙(せいみょう)】⇒極めて細かく巧みであること。
【飽(あ)くことなく】⇒飽きることなく。
第二段落の語句一覧
【禁欲的(きんよくてき)】⇒欲望を自分で抑えるさま。
【近縁種(きんえんしゅ)】⇒生物の分類で、近い関係にある種。
【奇妙(きみょう)】⇒ 珍しく、不思議なさま。風変わりなさま。
【栄養素組成(えいようそそせい)】⇒栄養素の組み合わせ。
【餓死(がし)】⇒飢えて死ぬこと。
【頑な(かたくな)】⇒融通がきかないさま。頑固であるさま。
【無益(むえき)】⇒役に立たないこと。利益がないこと。
【ほかならぬ】⇒それ以外のものでは決してない。
【黙々と(もくもくと)】⇒黙って何かをするさま。
【交信(こうしん)】⇒情報を交わすこと。
【周波数(しゅうはすう)】⇒電波・音波などが、1秒間に振動する回数。単位はヘルツ(Hz)。
【排泄(はいせつ)】⇒生物が不要な物質を体外に出すこと。
【結節点(けっせつてん)】⇒要となる結び目。つなぎ合わされた部分。
【循環(じゅんかん)】⇒ひとまわりして元に戻ること。
【動的平衡(どうてきへいこう)】⇒動きながら、バランスをとっていること。
【担保(たんぽ)】⇒保証すること。
第三段落の語句一覧
【保全(ほぜん)】⇒保護して安全を保つこと。
【消長(しょうちょう)】⇒勢いが盛んになることと、衰えること。
【恒常性(こうじょうせい)】⇒常に一定で、変化のないさま。
【秩序(ちつじょ)】⇒物事の正しい順序。整った状態。
【情け容赦なく(なさけようしゃなく)】⇒思いやりがなく、手加減をしないさま。
【色あせる(いろあせる)】⇒色が薄くなる。美しさなどがなくなる。
【凌駕(りょうが)】⇒他を追い越して、その上に出ること。
【オーダー】⇒単位。
【蓄積(ちくせき)】⇒たくさんたくわえること。
【律する(りっする)】⇒一定の規範を設けて統制・管理する。
【相互依存的(そうごいぞんてき)】⇒互いに寄りかかり合っているさま。
【相互補完的(そうごほかんてき)】⇒互いに足りない部分を補い合っているさま。
第四段落の語句一覧
【ミクロ】⇒極めて小さいこと。微小。
【元素(げんそ)】⇒物質を化学的に分解して得られる最小の要素。
【総量(そうりょう)】⇒全体の分量。
【駆動(くどう)】⇒動力を伝えて動かすこと。
【サステナブル】⇒持続可能であるさま。
【ネットワーク】⇒網の目のように作った組織。
【多岐(たき)】⇒物事が多方面にわたること。
【強靭(きょうじん)】⇒しなやかで強いこと。
【柔軟(じゅうなん)】⇒柔らかくしなやかであるさま。
【可変的(かへんてき)】⇒変わることができるさま。
【保持(ほじ)】⇒保ち続けること。
【弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)】⇒弱い者が強い者のえじきになること。
【殲滅(せんめつ)】⇒完全に滅ぼすこと。
【食物連鎖(しょくもつれんさ)】⇒自然界の生物が、食う食われるの関係で連鎖的につながっていること。
【共生(きょうせい)】⇒共に生きること。
【共進化(きょうしんか)】⇒共に進化すること。
【バリエーション】⇒変化。
【漠然(ばくぜん)】⇒ぼんやりとして、はっきりしないさま。
【局所的(きょくしょてき)】⇒全体の中で限られた一定の場所に適用されるさま。
【綻び(ほころび)】⇒破綻が生じること。
【均一化(きんいつか)】⇒すべて一様になるさま。
【典型的(てんけいてき)】⇒そのものの特徴や性質を最もよく現しているさま。
【エゴ】⇒利己主義。「エゴイズム」の略。
【理念(りねん)】⇒ある物事についての、こうあるべきだという根本的な考え。
【薄氷(はくひょう)】⇒薄く張った氷。
【分際(ぶんざい)】⇒地位や身分の程度。身の程。
【逸脱(いつだつ)】⇒決められた枠や本筋から外れること。
【攪乱(かくらん)】⇒かき乱すこと。
【占有(せんゆう)】⇒自分の所有とすること。
【パラダイム・シフト】⇒古いパラダイムから新しいパラダイムへと移行すること。「パラダイム」とは「ある時代における広く共有された考え方」、「シフト」とは「移行する」という意味。
まとめ
今回は、『なぜ多様性が必要か』に出てくる重要語句をまとめました。ぜひノート代わりにして見直して頂ければと思います。なお、本文の要約などについては以下の記事で解説しています。