『名づけと所有』は、教科書・現代の国語で学ぶ文章です。定期テストの出題範囲にも含まれています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい言葉が多く出てきます。そこで今回は、『名づけと所有』の出てくる漢字や重要語句を一覧にしてまとめました。
第一段落の語句一覧
【象徴(しょうちょう)】⇒ある対象に対して、想起しやすい具体的な言葉で表すこと。
【産着(うぶぎ)】⇒生まれて間もない乳児に着せる衣服。
【親子の系譜的な関係】⇒親子としての血縁のある人間関係。
【連鎖(れんさ)】⇒物事が互いにつながっていること。
【恣意的(しいてき)】⇒気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。
【慣習(かんしゅう)】⇒ある社会で古くから受け継がれている生活上のならわし。しきたり。
【「全能性」を振るう】⇒すべてのことに関して、主体者の思い通りに物事を運ぶ。
【秩序(ちつじょ)】⇒整った状態。整然とまとまっている状態。
【名を与える】⇒ものに名づけをする。
【根本的(こんぽんてき)】⇒物事が成り立っているおおもとに関するさま。基本的であるさま。
【創世記(そうせいき)】⇒旧約聖書の第一書。世界創造の物語からヨセフの死に至るまでのヘブライ人の神話と歴史物語を記したもの。
【召喚(しょうかん)】⇒人を呼び出すこと。
【光を呼び覚ます】⇒光を存在させる。
【召命(しょうめい)】⇒キリスト教で、神の恵みによって神に呼び出されること。
【魅惑(みわく)】⇒人の心をひきつけてまどわすこと。
【呼称(こしょう)】⇒名をつけて呼ぶこと。また、その名。
【考古学(こうこがく)】⇒遺跡や遺物によって、古い時代の人類の生活・文化を研究する学問。
【先史時代(せんしじだい)】⇒文献的史料の存在しない時代。日本では主に旧石器時代・縄文時代に当たる。
【憚らない(はばからない)】⇒気がねしたり、遠慮したりしない。
【内実(ないじつ)】⇒内部の実情。本当のところ。
【すりかわり】⇒巧みに入れ替わること。
【無頓着(むとんちゃく) 】⇒少しも気にかけないこと。
【言明(げんめい)】⇒言葉に出して、はっきりと言いきること。
【功績(こうせき)】⇒あることを成し遂げた手柄。
【ちなむ】⇒つながりをもつ。
【提唱(ていしょう)】⇒意見や主張などを唱え、発表すること。
【受容(じゅよう)】⇒受け入れて、とりこむこと。
【抹消(まっしょう)】⇒塗りつぶして消すこと。
【かの地】⇒その場所。ここでは、アメリカ大陸のこと。
【先住民(せんじゅうみん)】⇒ある民族・種族より前にその土地に住んでいた民族・種族。
【総称(そうしょう)】⇒一類のものをひっくるめて、一つの名で呼ぶこと。
【包摂(ほうせつ)】⇒ある概念を、より一般的な概念の中に取り込むこと。
【故地(こち)】⇒以前に住んでいた土地。ここでは、ヨーロッパのこと。
第二段落の語句一覧
【訂正(ていせい)】⇒誤りを正しく直すこと。
【もとより】⇒はじめから。
【プロセス】⇒過程。手順。工程。
【ひもとく】⇒書物を開く。本を読む。
【引用(いんよう)】⇒人の言葉や文章を、自分の話や文の中に引いて用いること。
【酋長(しゅうちょう)】⇒部族や氏族などの生活集団の長。
【消滅(しょうめつ)】⇒消えてなくなること。
【基盤(きばん)】⇒物事を成立させるための基礎となるもの。土台。
【土地の私的所有(とちのしてきしょゆう)】⇒土地を個人が独占して、自分のものとすること。
【観念(かんねん)】⇒物事に対して持つ考え。
【彼方(かなた)】⇒遠く離れた方。あちらのほう。
【不法占拠(ふほうせんきょ)】⇒法律に反して、ある場所を占有して他の人を寄せ付けないこと。
【移植(いしょく)】⇒外国の制度や文物などを自国に取り入れること。
【端的(たんてき)】⇒明白なさま。はっきりしているさま。
【駆逐(くちく)】⇒追い払うこと。
【所与(しょよ)】⇒他から与えられること。また、そのもの。
【登記簿(とうきぼ)】⇒登記所に備えられた、権利に関する登記事項を社会に対して示すための帳簿。
【不動産(ふどうさん)】⇒土地や建物などの動かせない財産の総称。
【転化(てんか)】⇒ある状態が、別の状態に変わること。
【迫害(はくがい)】⇒弱い立場の者などを追い詰めて、苦しめること。
【動産(どうさん)】⇒土地や建物以外の資産。一般に、現金や株、商品、家財道具などを指すが、ここでは奴隷として使う黒人のことを指している。
【無縁(むえん)】⇒縁のないこと。関係のないこと。
【埒外(らちがい)】⇒ある物事の範囲の外。
【擁護(ようご)】⇒危険や侵害などから、かばい守ること。
第三段落の語句一覧
【推進(すいしん)】⇒推し進めること。
【進展(しんてん)】⇒物事が進歩・発展すること。
【くまなき】⇒すみずみまで行き届いていて、あますところがない。
【沃野(よくや)】⇒地味のよく肥えた平野。「沃野が人体だとみなされている」とは、人体は水や空気よりも魅力的な商品になる可能性がある、という意味。
【立ち入らない】⇒とくに話題として取り上げない。
まとめ
以上、今回は『名づけと所有』の語句を簡単にまとめました。ぜひノート代わりにして頂ければと思います。なお、本文の解説については以下の記事を参照してください。