『言葉についての新しい認識』は、教科書・現代の国語で学ぶ文章です。定期テストなどにも出題されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい語句が多く出てきます。そこで今回は、『言葉についての新しい認識』に出てくる重要語句を一覧にしてまとめました。
第一段落の語句一覧
【景色(けしき)】⇒目に見える様子(風景)。
【たたずまい】⇒そのものがかもし出す雰囲気。
【ふと】⇒思いがけず。不意に。
【しばしば】⇒同じ事が何度も重なって行われるさま。たびたび。
【緑の風(みどりのかぜ)】⇒風のさわやかさを表す比喩的な表現。主に詩などで使われる。
【フジヤマ】⇒外国人が富士山を呼ぶ際によく使う言い方。
【お目にかかる】⇒「お会いする」の丁寧な言い方。
【隠れた(かくれた)】⇒ここでは、「気が付いていない」という意味。
【計り知れない(はかりしれない)】⇒想像できない。推測できない。
【培う(つちかう)】⇒養う。育てる。「培われてきた」で、ここでは「大切に育てられてきた」という意味。
【かけがえのない】⇒他のものでは代えられないほど大切である。
【愛着(あいちゃく)】⇒深く心が引かれて離れられないこと。
【方言(ほうげん)】⇒特定の地域社会で使われる言葉。
【粗末(そまつ)】⇒物事をいい加減にあつかうこと。
【事が済む(ことがすむ)】⇒物事が簡単に解決して、それ以上考えなくてもよい。
第二段落の語句一覧
【(…の)的となった】⇒…の対象となった。ここでの「的」は「対象」という意味。
【氾濫(はんらん)】⇒あふれるほど多く出回っていること。
【定義(ていぎ)】⇒物事の意味や内容を他と区別できるように、明確に言葉で限定すること。また、そのもの。
【思想(しそう)】⇒心に思い浮かべた考え。特に、人生や社会についての一つのまとまった考えを指す。
【もっぱら】⇒他はさしおいて、ある一つの事に集中するさま。ひたすら。ただただ。
【固有(こゆう)】⇒他のものにはない、そのものだけにある特徴。
【内省(ないせい)】⇒自分の考えや行動などを深くかえりみること。反省。
【知覚(ちかく)】⇒感覚器官を通して外界の事物を認識し、見分けること。
【論理(ろんり)】⇒考えや議論などを進めていく筋道。思考の組み立て。
【理性(りせい)】⇒道理によって物事を判断する心の働き。論理的に思考する能力。
【~なり…なり】⇒いくつか例を挙げてどれかを選ばせるときの表現。ここでの「なり」は副助詞。
【関与(かんよ)】⇒関係すること。
【付随的(ふずいてき)】⇒ある物事に関連して生じ、それ自体が中心ではないさま。
【認識(にんしき)】⇒物事をはっきりと理解すること。
第三段落の語句一覧
【文化(ぶんか)】⇒人間の精神的活動によって生み出されたもの。科学、芸術、哲学、宗教などがある。
【思考様式(しこうようしき)】⇒言葉で物事を考えるときの考え方、あるいは考え方の方法。
【誰しも】⇒「誰でも」を強めた言い方。「しも」は文語の副助詞「し」+係助詞の「も」で、強めて言うときに使う。
【戸惑い(とまどい)】⇒どうしたらよいか迷うこと。
【食い違い(くいちがい)】⇒物事がうまく一致しないこと。
【反映(はんえい)】⇒あるものの性質が、他に影響して現れること。
【特権的(とっけんてき) 】⇒他の人には与えられない特別な権利があるさま。
【原罪(げんざい)】⇒キリスト教で、人類が最初に犯した罪。アダムとイブが禁断の木の実を口にし、神の命令に背いた罪。アダムの子孫である人類はこの罪を負うとされる。
【欠如(けつじょ)】⇒足りないこと。
【跡(あと)をとどめている】⇒しるしが残っている。ここでは、それまでの伝統的な文化や生活様式が言葉の使い方に残っていることを表す。
【象徴(しょうちょう)】⇒抽象的なものを、具体的な形のあるもので表すこと。
【解釈(かいしゃく)】⇒言葉や文章の意味・内容を解きほぐして明らかにすること。
【英語圏(えいごけん)】⇒英語を母語とする国や地域。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど。
【意義(いぎ)】⇒言葉によって表される意味・内容。
【接触(せっしょく)】⇒近づいて触れること。
【覆う(おおう)】⇒広がりのあるものを表面に行き渡らせて、その物を外界からさえぎられた状態にする。
【依存(いぞん)】⇒他に頼って存在、または生活すること。
【具体的(ぐたいてき)】⇒はっきりとした実体を備えているさま。
【抽象的(ちゅうしょうてき)】⇒頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。
【概念(がいねん)】⇒物事の大まかな意味・内容。あるものに対する大まかな理解やイメージ。
【語法(ごほう)】⇒言葉の使い方や組み立て方。
【根本的(こんぽんてき)】⇒物事が成り立っているおおもとに関するさま。基本的であるさま。
【君主(くんしゅ)】⇒国や領地を治めて、支配する王。
【母語(ぼご)】⇒人が生まれて最初に習い覚えた言語。母国語。
【体系(たいけい)】⇒ある一定の原理にもとづいて、物事を系統的にまとめた全体。
【安住(あんじゅう)】⇒向上心がなく、現状に甘んじていること。
【多かれ少なかれ(おおかれすくなかれ)】⇒多い場合も少ない場合も、どちらにせよ。大なり小なり。
【枠(わく)】⇒限られた範囲。境などを示すため、四方を取り囲むもの。ここでは、ものの見方にある文化的背景や思考様式を表す。
まとめ
今回は『言葉についての新しい認識』に出てくる語句を紹介しました。ぜひノート代わりにして頂ければと思います。なお、本文の要約などについては以下の記事で解説しています。