『働かないアリに意義がある』は、教科書・論理国語で学ぶ文章です。そのため、高校の定期テストなどにも出題されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい言葉が多く出てきます。そこで今回は、『働かないアリに意義がある』に出てくる重要語句を簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【コロニー】⇒ある地域に定着した一種または数種の生物がつくる集団。
【ワーカー】⇒働き手。ここでは、働きバチや働きアリのことを指す。
【長寿(ちょうじゅ)】⇒寿命の長いこと。
【推察(すいさつ)】⇒状況を推しはかって想像すること。
【栽培(さいばい)】⇒植物を植えて育てること。
【結実(けつじつ)】⇒植物が実を結ぶこと。
【壊滅(かいめつ)】⇒組織などが崩れて滅びること。
【散発的(さんぱつてき)】⇒まばらなさま。
【過剰(かじょう)】⇒度を越えて多いこと。
【補充(ほじゅう)】⇒不足しているものを補うこと。
【収縮(しゅうしゅく)】⇒ちぢむこと。ひきしまって小さくなること。
【宿命(しゅくめい)】⇒生まれる前から定まっている運命。
第二段落の語句一覧
【維持(いじ)】⇒物事の状態をそのまま保ちつづけること。
【繁栄(はんえい)】⇒豊かにさかえること。さかえて発展すること。
【双方(そうほう)】⇒関係するものの両方。
【仮想の人工生命】⇒仮に想定された、コンピュータ上の生命。
【シミュレーション】⇒現実に想定される条件を取り入れて、実際に近い状況をつくり出すこと。模擬実験。
【単位時間(たんいじかん)】⇒比較するときの基準になる一定の時間の長さ。
【労働効率(ろうどうこうりつ)】⇒一定の時間内における仕事のはかどり方。
【死滅(しめつ)】⇒死に絶えること。死んで滅びてしまうこと。
【非効率的(ひこうりつてき)】⇒効率がよくないさま。むだがあるさま。
【存続(そんぞく)】⇒引き続き存在すること。
【きわめて】⇒この上なく。非常に。
【ただ乗り(ただのり)】⇒対価を払わずに、他人の働きによる利益を享受すること。ここでは、「何もせずに、コロニーに加えてもらっていること」を表す。
【追求(ついきゅう)】⇒追い求めること。
【有能(ゆうのう)】⇒能力があること。役に立つこと。
【先を越す(さきをこす)】⇒相手より先に行う。先手を打つ。
【存在意義(そんざいいぎ)】⇒存在する意味。
第三段落の語句一覧
【指令系統(しれいけいとう)】⇒上級機関から下級機関への指揮命令を伝える仕組み。
【個性(こせい)】⇒個人または個体に備わった、そのもの特有の性質。
【配置(はいち)】⇒人や物をそれぞれの位置・持ち場に割り当てて置くこと。
【性能(せいのう)】⇒性質と能力。仕事を達成することのできる能力。
【規格品(きかくひん)】⇒定められた基準に従って作られた品物。
【刻々と(こっこくと)】⇒時間を追って。時間がたつのにつれて。
【余力(よりょく)】⇒余っている力。ゆとり。
【規格外(きかくがい)】⇒基準から外れていること。
【採用(さいよう)】⇒適当であると思われる方法を、とり上げて用いること。
【進化の答え】⇒ムシたちが作り出した、生きのびるための方法のこと。
第四段落の語句一覧
【翻って(ひるがえって)】⇒これとは反対に。これとは別に。
【定着(ていちゃく)】⇒しっかりと根づくこと。人々の間に浸透し、なじむこと。
【尻を叩く(しりをたたく)】⇒やる気を起こすように励ます。早くするように催促する。
【昨今(さっこん)】⇒きのうきょう。きょうこのごろ。※現在に近い過去から今現在までを含めて、漠然と言い表す時に使う言葉。
【グローバリズム】⇒国を超えて地球全体を一つの共同体とみる考え方。
【拍車をかける(はくしゃをかける) 】⇒物事の進行にいっそう力を加える。
【自明(じめい)】⇒特に証明などをしなくても、明らかであること。わかりきっていること。
【変異(へんい)】⇒同種の生物個体間に形態的、生理的な違いが現れること。
【事態(じたい)】⇒物事の状態や成り行き。
【リスクヘッジ】⇒損失の危険を回避すること。
【苗床(なえどこ)】⇒土をよく耕し、種子が発芽しやすい条件を整えた所。※「有用作物の候補の苗床」で、「今は何の役に立つかわからないさまざまなことを、将来起こるかもしれない危機への備えとして研究する機関」を意味する。
【担う(になう)】⇒ある物事を支え、推し進める。また、自分の責任として身に引き受ける。
まとめ
今回は、『働かないアリに意義がある』に出てくる重要語句をまとめました。なお、本文の要約やテスト対策については以下の記事で解説しています。