『ごんぎつね』は、小学校の教科書に出てくる有名な作品です。多くの小学校では四年生くらいになると学びます。
ただ、作中に出てくる言葉は意味がわかりにくいものもあります。そこで今回は『ごんぎつね』に出てくる言葉の意味を簡単にわかりやすくまとめました。
第一段落の言葉
【城(しろ)】⇒敵(てき)をふせぐために土や石でつくられた建物。
【きつね】⇒イヌ科の茶色の動物。口先は細くとがり、耳が三角で大きく、尾は太い。
【しだ】⇒シダ植物のこと。花はなく葉だけがある。
【菜種(なたね)】⇒アブラナの種。アブラナとは高さ約1メートルほどの草のこと。
【百姓家(ひゃくしょうや)】⇒農家(のうか)。農民(のうみん)の住む家。
【とんがらし】⇒とうがらしのこと。ナス科トウガラシ属の果実(かじつ)。
【むしりとる】⇒引きちぎるようにして取る。強引(ごういん)にとる。
【はいでる】⇒手足を地面につけてすすむ。
【からっと】⇒空が明るく、さわやかに晴れているようす。
【もず】⇒鳥のこと。約20センチほどで全体が茶色っぽい。
【キンキン】⇒音や声が、かん高くて耳にするどくひびくようす。
【小川(おがわ)】⇒細い流れの川。
【つつみ】⇒川の水があふれないように、川の岸に土を高く盛り上げたもの。土手(どて)。
【すすき】⇒イネ科の草。山や野に生え、高さ約1.5メートル。
【穂(ほ)】⇒草の先っぽに花や実がむらがりついたもの。
【しずく】⇒したたり落ちる液体のつぶ。
【川べり】⇒川のはし。川の近く。
【はぎ】⇒マメ科の草木(くさき)。高さ約2~3メートル。
【かぶ】⇒草や木の根元の部分。
【もまれる】⇒ 大きな力で激しくゆり動かされる。
【川下(かわしも)】⇒川の水が流れた下のほう。
【ぬかるみ】⇒雨などで地面の土がどろどろになっていること。
【着物(きもの)】⇒衣服(いふく)。とくに和服(わふく)。
【まくし上げる】⇒上の方へ引き上げる。
【ひたる】⇒水などの中に入る。つかる。
【ゆすぶる】⇒「ゆさぶる」と同じ。(ゆさゆさとゆり動かすこと)
【はちまき】⇒おでこから頭の後ろを布でまいたもの。
【ほくろ】⇒人のひふに見られる黒っぽい点。
【へばりつく】⇒べったりとはりつく。
【しば】⇒イネ科の草。
【ところどころ】⇒あちこち。あちらこちら。
【きす】⇒キス科の魚。
【びく】⇒とった魚を入れておく入れ物。
【土手(どて)】⇒川の水があふれないように、川の岸に土を高く盛り上げたもの。
【川上(かわかみ)】⇒川の水が流れてくる上のほう。
【下手(しもて)】⇒下のほう。
【いちばんしまいに】⇒一番最後に。
【じれったい】⇒思うようにいかなくて、いらいらするようす。
【ぬすっと】⇒どろぼう。
【はんの木】⇒カバノキ科の木。高さ約17メートル。
第二段落の言葉
【いちじく】⇒クワ科の木になる実。
【家内(かない)】⇒妻(つま)のこと。
【おはぐろ】⇒歯を黒くぬること。
【かじ屋(や)】⇒鉄などの金属を熱して打ちきたえ、器物(きぶつ)を作るお店・またその職人。
【かみをすく】⇒髪(かみ)をくしなどでととのえる。
【お宮(みや)】⇒神社(じんじゃ)をていねいに呼んだ言葉。
【のぼり】⇒長い布のはしに木を通して、ひもで上につりあげたもの。
【井戸(いど)】⇒地面の下を深くほって、地下水をとれるようにしたもの。
【よそいき】⇒外に出かけるときのかっこう。
【手ぬぐい】⇒手や顔、体などをふくのに使う布。
【かまど】⇒土や石、れんがなどで作られた食べ物を煮込むためのもの。
【そう式(しき)】⇒死んだ人のために行われる儀式(ぎしき)。
【墓地(ぼち)】⇒お墓がある場所。
【ひがん花(ばな)】⇒ヒガンバナ科の草花。高さ約30センチ。
【赤いきれ】⇒赤い布のこと。
【合図(あいず)】⇒前もって決めた方法で物事を知らせること。
【白いかみしも】⇒白い衣服の上と下。
【いはい】⇒死んだ人の名前を書いた木の札(ふだ)。
【おっかあ】⇒お母さんのこと。
【とこにつく】⇒病気になって寝る。
【はりきり】⇒気力(きりょく)があふれた様子で。
第三段落の言葉
【麦(むぎ)】⇒イネ科の穀物(こくもつ)。古くから食用とされてきた。
【貧しい(まずしい)】⇒ものやお金が少なく、生活が苦しいようす。
【くらし】⇒毎日の生活。
【物置(ものおき)】⇒いらないものを入れておく小屋。
【いわし】⇒ニシン科の魚。大きさは小さい。
【生(い)きのいい】⇒とれたばかりで、魚の肉がまだ新しい。
【いせい】⇒言葉や動きに、いきおいがあること。
【道(みち)ばた】⇒道路のはしのあたり。
【つぐない】⇒おかした罪や失敗を、他のものでおぎなうこと。
【どっさり】⇒たくさん。数が多いようす。
【ぼんやりと】⇒はっきりしないようす。
【まつたけ】⇒キノコの一種。高級なことで知られている。
第四段落の言葉
【月のいい晩(つきのいいばん)】⇒月がきれいな夜。
【ぶらぶら】⇒あてもなく、のんびり歩きまわるようす。
【松虫(まつむし)】⇒大きさ2センチほどの昆虫。コオロギの一種。
【お百姓(ひゃくしょう)】⇒農業をしている人。
【ひょいと】⇒急に。とつぜん。
【木魚(もくぎょ)】⇒おきょうを読むときに打ち鳴らす楽器(がっき)の一種。
【しょうじ】⇒外の明かりや空気などをふせぐために、窓の手前に作るもの。
【坊主頭(ぼうずあたま)】⇒髪の毛が短くそられた頭。
【お念仏(ねんぶつ)】⇒ほとけさまを思いうかべて、口でとなえること。
【お経(きょう)】⇒ほとけさまの教えを文章にしてまとめたもの。
第五段落の言葉
【すむ】⇒終わる。
【かげほうし】⇒人の影(かげ)のこと。
【神(かみ)さま】⇒人に対して幸せをあたえたり罰をあたえたりするとされる存在。
【しわざ】⇒やったこと。
【あわれ】⇒かわいそうに思う気持ち。
【めぐむ】⇒かわいそうだと思い、物をあたえること。
【お礼(れい)】⇒感謝の気持ちをあらわすこと。
【ひきあわない】⇒苦労や努力をした意味がない。
第六段落の言葉
【明くる日(あくるひ)】⇒つぎの日。
【縄(なわ)】⇒細長いひも。物をしばったりつないだりするのに使う。
【なう】⇒糸やひもなどをよって1本にする。
【ふと】⇒思いがけず。はっきりした理由がないようす。
【納屋(なや)】⇒物を入れておく小屋(こや)。
【火なわじゅう】⇒火薬(かやく)を使って弾(たま)を発射する銃(じゅう)。
【火薬(かやく)】⇒銃(じゅう)などに入れて、爆発(ばくはつ)させる物質。
【しのばせる】⇒目立ないように物事を行う。
【かけよる】⇒走って近づく。
【土間(どま)】⇒家の中で床をはらずに地面のままにした部分。
【目につく(めにつく)】⇒視界(しかい)に入る。
【目を落とす(目を落とす)】⇒視線(しせん)を下に向ける。
【ぐったり】⇒弱りきって、力が抜けたようす。
【つつ口(ぐち)】⇒銃の先っぽの部分。
まとめ
今回は『ごんぎつね』に出てくる言葉をまとめました。言葉の意味がわかれば、あらすじや作者の意図などもわかりやすくなります。ぜひノート代わりにしていただければと思います。