『生体認証技術の発展と未来』は、高野麻子による評論文です。教科書・論理国語にも採用されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい語句も多く出てきます。そこで今回は、『生体認証技術の発展と未来』に出てくる重要語句を簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【静脈(じょうみゃく)】⇒体の中を巡った血液を心臓に向けて送る血管。
【識別(しきべつ)】⇒物事の種類や性質などを見分けること。
【生体認証技術(せいたいにんしょうぎじゅつ)】⇒身体的な特徴により、本人確認をする技術。
【目覚ましい(めざましい)】⇒目が覚めるようにすばらしい。
【変容(へんよう)】⇒姿や特徴が変わること。
【植民地(しょくみんち)】⇒ある国からの移住者によって、新しく経済的に開発された土地。
【統治(とうち)】⇒まとめおさめること。
【抑圧(よくあつ)】⇒行動や欲求などを無理やり抑えつけること。
【服従(ふくじゅう)】⇒他人の意志や命令に従うこと。
【屈辱的(くつじょくてき)】⇒抑えつけられて、恥ずかしめを受けるさま。
【顔認証(かおにんしょう)】⇒人の顔をカメラで検出することにより、本人確認をする技術。
【利便性(りべんせい)】⇒便利であること。
【SF映画】⇒サイエンス・フィクション(空想科学小説)を題材とした映画。
【革新(かくしん)】⇒これまでの制度、組織、方法、習慣などを改めて新しくすること。
第二段落の語句一覧
【多様化(たようか)】⇒傾向や様式が、さまざまに分かれること。
【終生不変(しゅうせいふへん)】⇒死ぬまで変わらないこと。
【高精度(こうせいど)】⇒正確さが高いこと。
【偽造(ぎぞう)】⇒偽物をつくること。
【なりすまし】⇒他人のユーザーIDやパスワードを盗み、その人になりすましてネットワーク上で活動すること。
【リスク】⇒危険。
【検知(けんち)】⇒検査をして、確かめること。
【マルチモーダル】⇒複数の、複数の形式の、複数の手段による、などの意味。
【需要(じゅよう)】⇒求めること。必要とすること。
【歩容(ほよう)】⇒歩くときの姿勢、動作、歩幅などの特徴。
【かざす】⇒物の上へ、手などをおおうように差し出す。
【動画像(どうがぞう)】⇒映像。動く画像。
【緩和(かんわ)】⇒厳しさや激しさの程度を和らげること。
【ウォークスルー】⇒歩いて通り抜けること。
【連動(れんどう)】⇒ある一部分が動くと、それに応じて連結したものが自動的に動くこと。
【群衆(ぐんしゅう)】⇒群がり集まった人々。
【捜索(そうさく)】⇒さがし求めること。
【徘徊(はいかい)】⇒あてもなく、うろうろと歩きまわること。
第三段落の語句一覧
【効率性(こうりつせい)】⇒仕事の成果と、それに必要な時間や労力などを比べた割合が適切かどうかを考えること。
【利便性(りべんせい)】⇒都合がよいか、便利かどうかを考えること。
【普及(ふきゅう)】⇒広く行き渡ること。
【膨大(ぼうだい)】⇒非常に大きいさま。
【閲覧履歴(えつらんりれき)】⇒インターネット上で、どのようなページにアクセスしたかという記録。
【リアルタイム】⇒同時。即時。
【はたまた】⇒あるいはまた。
【とどまる】⇒進行していたものが停止する。
【刻一刻(こくいっこく)】⇒しだいに時間が経過するさま。
【浮浪者(ふろうしゃ)】⇒定まった住居や職業を持たず、あちこちさまよい歩く者。
【非定住者(ひていじゅうしゃ)】⇒一定の住所や仕事などを持たずに、あてもなく移動する者。
【偽名(ぎめい)】⇒嘘の名前。
【往来(おうらい)】⇒行ったり来たりすること。
【統治者(とうちしゃ)】⇒国家や国民をおさめる者。
【秩序(ちつじょ)】⇒物事の正しい順序や筋道。
【駆け巡る(かけめぐる)】⇒走り回る。
【リアル】⇒現実。現実世界。実社会。
【バーチャル】⇒実体を伴わないさま。仮想的。疑似的。
【回路(かいろ)】⇒物事が巡り流れていく筋道。
【確定(かくてい)】⇒はっきりと定めること。
第四段落の語句一覧
【蓄積(ちくせき)】⇒たくわえること。
【解析(かいせき)】⇒物事の構成要素を細かく分析して、その本質を明らかにすること。
【原住民(げんじゅうみん)】⇒その土地にもとから住んでいる人々。
【識字率(しきじりつ)】⇒ある国または一定の地域で、文字の読み書きができる人の割合。
【適用(てきよう)】⇒規則や方法などを、物事にあてはめて用いること。
【介する(かいする)】⇒間に入れる。
【詳細(しょうさい)】⇒細部に至るまでくわしいこと。
【歯切れの悪い(はぎれのわるい)】⇒話し方や言いっぷりがはっきりせず、言葉を濁しているようなさま。
【ニーズ】⇒要求。
第五段落の語句一覧
【錯綜(さくそう)】⇒複雑に入り組んでいること。
【必然(ひつぜん)】⇒必ずそうなること。それよりほかになりようのないこと。
【戸籍(こせき)】⇒家ごとに戸主や家族の氏名、生年月日、性別、家族関係などが記された公文書。
【把握(はあく)】⇒しっかりと理解すること。
【はらむ】⇒その中に含み持つ。
【判別(はんべつ)】⇒他のものと区別すること。
【プロセス】⇒過程。
【内在(ないざい)】⇒内部に存在すること。
【手厚い(てあつい)】⇒扱い方やもてなし方が、親切で丁寧である。
【テロリスト】⇒政治的な目的を達成するために暴力を用いる人や組織。
【身に覚えのない(みにおぼえのない)】⇒そんなことをしたという記憶がない。
【不利益(ふりえき)】⇒利益にならないこと。損になること。
【こうむる】⇒他人から、行為や恩恵、迷惑などを受ける。
【収集(しゅうしゅう)】⇒寄せ集めること。
【困惑(こんわく)】⇒どうしてよいか判断がつかず、戸惑うこと。
【内奥(ないおう)】⇒内部の奥深いところ。
【テクノロジー】⇒科学技術。
【到来(とうらい)】⇒時機や機運が来ること。
【節(ふし)】⇒点。
【模索(もさく)】⇒手さぐりで探し求めること。
【制定(せいてい)】⇒定めること。
【浸潤(しんじゅん)】⇒思想・勢力・雰囲気などが、次第に広がっていくこと。
【過信(かしん)】⇒信頼しすぎること。
【客観性(きゃっかんせい)】⇒客観的であること。だれもがそうだと納得できる、そのものの性質。
【公平性(こうへいせい)】⇒偏らずに中立である性質。
【根源的(こんげんてき)】⇒大もとであるさま。大もとの。
【委ねる(ゆだねる)】⇒任せる。
【肌で感じる(はだでかんじる)】⇒直接見たり体験したりして分かる。
【対面(たいめん)】⇒互いに向き合うこと。
【違和感(いわかん)】⇒しっくりしない感じ。
まとめ
今回は、『生体認証技術の発展と未来』に出てくる重要語句をまとめました。なお、本文の要約などについては以下の記事で解説しています。