『動的平衡としての生物多様性』は、教科書・現代の国語で学ぶ文章です。ただ、本文を読むと意味の分かりにくい言葉が多く出てきます。
そこで今回は、本作に登場する重要語句を一覧にして簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【遺伝子(いでんし)】⇒人間の体をつくる設計図に相当するもの。「核」と呼ばれる部分に染色体があり、この中のDNAが遺伝子として働いている。
【細胞(さいぼう)】⇒生物体を構成する形態上・機能上の基本単位。
【ミクロ】⇒非常に小さいこと。
【モチーフ】⇒創作の動機となった主要な思想や題材。ここでは、「筆者の研究の動機」を意味する。
【摂取(せっしゅ)】⇒体内へ取り入れること。
【排出(はいしゅつ)】⇒ 生物体が、物質代謝の結果生じた不要な物質を体外に排除すること。
【更新(こうしん)】⇒古いものを新しく改めること。
【ジグソーパズル】⇒不規則に切断された絵や写真をばらばらな状態に分割し、その断片(ピース)を元に戻して復元する玩具。はめ絵。
【柔軟(じゅうなん)】⇒ここでは、一つの立場やあり方にこだわらず、その環境や変化に応じて自分を変えていくことを表す。
第二段落の語句一覧
【パス】⇒ここでは、生物同士が、物質・エネルギー・情報を送り合っていることを表す。
【滞り(とどこおり)】⇒物事が順調に進まないこと。はかどらないこと。
【強靭(きょうじん)】⇒しなやかで強いさま。
【柑橘系(かんきつけい)】⇒柑橘類。ミカン科などに属する果実の総称。
【有限(ゆうげん)】⇒限りがあること。
【棲み分け(すみわけ)】⇒生活様式が似ている異種の生物群が、生活場所や生活時間・時期を分け、競争を回避しながら共存する現象。ヤマメが下流に、イワナが上流にすむ例など。
【無益(むえき)】⇒無駄なこと。
【相互関係(そうごかんけい)】⇒二つのものの、互いに相手に対する関係。
【せめぎ合い】⇒互いに対立して争うこと。
【呼気(こき)】⇒鼻や口から吐く息。
【還元(かんげん)】⇒物事をもとの形・性質・状態などに戻すこと。
【相互依存(そうごいぞん)】⇒互いに相手がいなければ物事が成り立たない状況、「依存」とは、「他のものに頼って存在・生活すること」という意味。
【脆弱(ぜいじゃく)】⇒もろくて弱いこと。
【捕食者(ほしょくしゃ)】⇒他の動物をえさとして捕食する動物。
【分解者(ぶんかいしゃ)】⇒生態系で、生物の死骸などの有機物から栄養分を得て、無機物に分解するはたらきをする生物。
【積み木崩し(つみきくずし)】⇒ここでは、「生態系のバランスが崩れることで、地球の動的平衡が崩壊するさま」を、積み木が一瞬で崩れる様子に例えている。
【カタストロフィー】⇒悲劇的な結末。大きな破滅。
第三段落の語句一覧
【絶滅(ぜつめつ)】⇒生物の種などが滅びて絶えること。
【乱獲(らんかく)】⇒自然界にいる動植物を、むやみに大量に捕獲すること。
【主因(しゅいん)】⇒主な原因。
【目の敵(めのかたき)】⇒自分に害をなす相手と見なして、敵視すること。
【人為的(じんいてき)】⇒自然のままでなく、人の手が加わるさま。
【保全(ほぜん)】⇒安全な状態を保つこと。
【エコロジー】⇒自然環境保護運動。人間も生態系の一員であるとの視点から、人間生活と自然との調和・共存をめざす考え方。
【端的(たんてき)】⇒てっとりばやく要点だけをとらえるさま。
【同義語(どうぎご)】⇒語形は異なるが、意味が同じである語。「本」と「書物」、「病気」と「病」など。
第四段落の語句一覧
【デカルト】⇒フランスの哲学者。(1596年~1650年)
【理性(りせい)】⇒筋道を立てて、合理的・論理的に物事を考える能力。
【信奉(しんぽう)】⇒ある学説・主義・宗教などを最上のものと信じて、それに従うこと。
【因果律(いんがりつ)】⇒すべての事柄は原因と結果の関係であるとする考え方。
【制御(せいぎょ)】⇒相手を押さえつけて自分の思うように支配すること。
【極端(きょくたん)】⇒普通の程度から大きく外れているさま。
【多かれ少なかれ(おおかれすくなかれ)】⇒多い少ないの差はあっても。大なり小なり。
【底流(ていりゅう)】⇒表面には表れずに、奥底に動いている思想・感情など。
【パラダイム】⇒ある時代における広く共有された考え方。その時代における支配的・規範的な考え方。
【袋小路(ふくろこうじ)】⇒物事が行きづまって先に進めない状態。
【シンプル】⇒単純なさま。
【専有(せんゆう)】⇒自分の所有とすること。対義語は「共有」。
【共有(きょうゆう)】⇒一つのものを複数の人が共同で持つこと。対義語は「専有」。
【エゴ】⇒利己主義。「エゴイズム」の略。
【パラダイムシフト】⇒パラダイムの転換。ものの見方が根本的に変わること。※「シフト」とは「転換」という意味。
【必然的(ひつぜんてき)】⇒必ずそうなるさま。
【精妙(せいみょう)】⇒極めて細かく巧みであるさま。
まとめ
今回は『動的平衡としての生物多様性』に出てくる語句をまとめました。ぜひノート代わりにして頂ければと思います。なお、本文の解説は以下の記事を参照してください。