『作られた「物語」を超えて』は、中学国語の教科書に出てくる評論文です。山極寿一という作者によって書かれたもので、ゴリラを例にした「物語」への批判を主な内容としています。
ただ、実際に本文を読むと意味の分からない言葉が多く出てきます。そこで今回は、『作られた「物語」を超えて』に出てくる重要語句や漢字の読み方などを分かりやすくまとめました。
作られた「物語」を超えての語句・漢字一覧
【誤解(ごかい)】⇒ある事実について、まちがった理解をすること。思い違い。
【凶暴(きょうぼう)】⇒性質が残忍で非常に乱暴なこと。
【ずる賢い(ずるがしこい)】⇒悪知恵がはたらくさま。悪いところなどによく知恵が回るさま。
【追い詰める(おいつめる)】⇒逃げ場のないところまで追い込む。
【敵対的(てきたいてき)】⇒敵として、はむかうさま。相手を敵とみなして対抗するさま。
【解釈(かいしゃく)】⇒物事について、自分なりに考えて理解すること。
【物語(ものがたり)】⇒人から語り伝えられた話。
【悲劇(ひげき)】⇒痛ましい出来事。
【格好(かっこう)】⇒ふさわしいこと。似つかわしいこと。
【探検家(たんけんか)】⇒人がまだ足を踏み入れたことのない場所を調査する人々のこと。
【好戦的(こうせんてき)】⇒争いごとを好むさま。
【見なす(みなす)】⇒判断してそうと決める。
【宣言(せんげん)】⇒考え・意見などを外部に表明すること。
【ドラミング】⇒動物が鳴き声以外の方法で音をたてる動作。ゴリラが両腕で胸をたたくことや、キツツキが木の幹をつつくことなど。
【襲う(おそう)】⇒不意に攻めかかる。不意に危害を加える。
【恐怖(きょうふ)】⇒おそれること。こわいと思うこと。
【銃(じゅう)】⇒弾丸を発射する小型の武器。
【引き金(ひきがね)】⇒銃をうつときに指で引く発射装置の金具。
【キングコング】⇒1933年にアメリカで公開された映画のタイトルの名前。
【製作(せいさく)】⇒映画・演劇・テレビ番組などを作ること。
【権化(ごんげ)】⇒抽象的な対象が、具体的な姿をとって現れたかのように思えるもの。「抽象的」とは「具体的」の反対語で、「姿や形がないもの」を指す。
【怪物(かいぶつ)】⇒正体のわからない不気味な生き物。
【群れ(むれ)】⇒たくさんの生物が集まっている状態。あつまり。
【観察(かんさつ)】⇒注意深く見ること。
【寄り集る(よりあつまる)】⇒一か所に集まる。
【突進(とっしん)】⇒激しくつき進むこと。
【勇壮(ゆうそう)】⇒勇ましく元気のよいこと。
【迫力満点(はくりょくまんてん)】⇒これ以上ないような迫力があるさま。
【恐れをなす(おそれをなす)】⇒ひどい目にあうのではないかとこわがる。
【満腹(まんぷく)】⇒腹がいっぱいになること。
【天候(てんこう)】⇒天気の状態。天気のぐあい。
【降る(ふる)】⇒空から雨や雪などが落ちてくる。
【陰(かげ)】⇒物にさえぎられて、日光や風雨の当たらない所。
【潜り込む(もぐりこむ)】⇒物の下などに入り込む。
【木陰(こかげ)】⇒木の陰。樹木の下の、日の光や雨の当たらない所。
【悲鳴(ひめい)】⇒悲しんで鳴く声。
【非難(ひなん)】⇒過失などを取り上げて責めること。
【制止(せいし)】⇒押えとどめること。
【効果的(こうかてき)】⇒ききめが目に見えて現れるさま。
【幹(みき)】⇒樹木において、地上からほぼまっすぐに立つ、太くてじょうぶな茎。
【誘う(さそう)】⇒一緒に行動するようにすすめる。
【悲惨(ひさん)】⇒見聞きに耐えられないほどいたましいこと。
【密林(みつりん)】⇒樹木などがすきまのないほど生い茂っている林。ジャングル。
【潜む(ひそむ)】⇒ひそかに隠れる。隠れて静かにする。
【標的(ひょうてき)】⇒攻撃目標。ターゲット。
【応える(こたえる)】⇒働きかけに対して、それに添(そ)うような反応を示す。
【欧米(おうべい)】⇒欧州と米国。ヨーロッパとアメリカ。
【扱いやすい(あつかいやすい)】⇒簡単に取り扱うことができるさま。
【射殺(しゃさつ)】⇒銃でうち殺すこと。
【頑丈(がんじょう)】⇒物の作りがしっかりとしていて、壊れにくいさま。
【檻(おり)】⇒猛獣が逃げないように入れておく頑丈な囲い。
【鎖(くさり)】⇒金属製の輪を数多くつなぎ合わせて、ひもや綱(つな)のようにしたもの。
【基に(もとに)】⇒基本に。
【性質(せいしつ)】⇒もって生まれた気質。
【発明(はつめい)】⇒今までなかったものを新たに考え出すこと。
【共有(きょうゆう)】⇒一つの物を二人以上が共同で持つこと。
【適切(てきせつ)】⇒その場や物事にふさわしいこと。
【対処(たいしょ)】⇒状況に合わせて適当な処置をとること。
【蓄積(ちくせき)】⇒たくさんたくわえること。
【飛躍的(ひやくてき)】⇒進歩・向上などが急激なさま。
【発展(はってん)】⇒物事が、より進んだ段階に移っていくこと。
【脚色(きゃくしょく)】⇒事実をおもしろく伝えるために粉飾を加えること。「粉飾(ふんしょく)」とは、うわべをとりつくろって立派に見せかけることを表す。
【誇張(こちょう)】⇒実際よりも大げさに表現すること。
【またたくうちに】⇒あっという間に。ごくわずかの間に。
【常識(じょうしき)】⇒多くの人が共通してもつ、当たり前だと考えていること。
【何気ない(なにげない)】⇒はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。
【誤解を解く(ごかいをとく)】⇒誤解を取り除く。「解く」はここでは「取り除く・ほどく」などの意味。
【間柄(あいだがら)】⇒関係。仲。
【抑える(おさえる)】⇒勢いを止める。食い止める。
【民族(みんぞく)】⇒言語・人種・文化などを共有し、同族意識によって結ばれた人々の集団。
【修復(しゅうふく)】⇒元通りに戻すこと。
【独人歩き(ひとりあるき)】⇒当初の目的や意図とは関係なく勝手に動いていくこと。
【増幅(ぞうふく)】⇒物事の程度を大きくすること。
【足を踏み入れる(あしをふみいれる)】⇒ある場所に入ること。
【紛争(ふんそう)】⇒事がもつれて争うこと。もめごと。
【絶える(たえる)】⇒なくなる。尽きる。※「絶えない」で「なくならない」という意味。
【機会(きかい)】⇒事をするのに最も都合のよい時機。ちょうどよい折。チャンス。
【衝突(しょうとつ)】⇒立場、意見などの相反するものどうしが、武力や言論などで争い合うこと。
【継承(けいしょう)】⇒受け継ぐこと。
【抱く(いだく)】⇒ある考えや感情をもつ。
【真に受ける(まにうける)】⇒言葉通りに受け取る。ほんとうだと思う。
【眺める(ながめる)】⇒広く見渡す。
【現象(げんしょう)】⇒人間が感じることのできるすべての物事。自然界や人間界に形をとって現れるもの。
【照らし合せる(てらしあわせる)】⇒両方を比べて確かめる。
【虐げる(しいたげる)】⇒むごい扱いをして苦しめる。
【排除(はいじょ)】⇒おしのけてそこからなくすこと。
【思いを巡らす(おもいをめぐらす)】⇒あれこれと多方面に心を働かせる。
【超える(こえる)】⇒ある考えにとらわれず先に進む。
【視点(してん)】⇒物を見たり考えたりする時の立場。
【国境(こっきょう)】⇒国と国との境目。
【越える(こえる)】⇒境界などを通り過ぎて、向こうへ行く。※「超える」は数量・基準・限度・範囲などを上回る時に使うのに対し、「越える」は場所・時間・点などを通り過ぎる時に使う。
【行き交う(いきかう)】⇒行き来をする。往来する。
【避ける(さける)】⇒差し控える。悪い結果を招かないように、当面それをしないようにする。
【鍵(かぎ)】⇒物事を理解したり、解決したりするのに最も大切な事柄。
まとめ
以上、本記事では『作られた「物語」を超えて』の漢字や語句を簡単にまとめました。言葉の意味が分かれば、実際の文章も読みやすくなるはずです。ぜひ学校の授業や定期テストなどの対策として頂ければと思います。