第六夜の言葉一覧
【運慶(うんけい)】⇒平安末期から鎌倉初期にかけての仏師。
【護国寺(ごこくじ)】⇒東京都文京区にある真言宗豊山派の寺。
【山門(さんもん)】⇒寺院の正門。
【仁王(におう)】⇒寺門の左右にある仏教の守護神。東大寺の南大門にある金剛力士像がモデル。
【しきりに】⇒同じような事が何度も繰り返される様子。
【下馬評(げばひょう)】⇒第三者が興味本位にするうわさ。
【赤松(あかまつ)】⇒マツ科の常緑高木。
【甍(いらか)】⇒屋根瓦。
【めざわり】⇒見て不快であること。
【古風(こふう)】⇒昔風のやり方や考え方。
【車夫(しゃふ)】⇒人力車を引く人。車引き。
【辻待ち(つじまち)】⇒人力車などが道ばたで客を待つこと。
【骨が折れる(ほねがおれる)】⇒労力がいる。困難である。
【日本武尊(やまとたけるのみこと)】⇒記紀伝説上の英雄。景行天皇の皇子。
【尻を端折る(しりをはしょる)】⇒着物の端を折って帯に挟む。
【委細(いさい)】⇒細かく詳しいこと。詳細。
【頓着無い(とんじゃくない)】⇒気にかけない。
【鑿(のみ)】⇒木材・石材・金属などに穴をあけたり、溝を刻んだりするのに用いる工具。
【槌(つち)】⇒物をたたく工具。木づちや金づちなどがある。
【烏帽子(えぼし)】⇒元服した男子のかぶり物。元服(げんぷく)とは奈良時代以降、男子が成人になったことを示す儀式。
【素襖(すおう)】⇒直垂 (ひたたれ)の一種。日本の男性の伝統的衣服。
【奇体(きたい)】⇒風変わり。奇妙。
【感じ得ない(かんじえない)】⇒感じられない。感じることができない。
【天晴れ(あっぱれ)】⇒驚くほど立派であるさま。見事なさま。
【大自在(だいじざい)】⇒思いのままであること。
【妙境(みょうきょう)】⇒芸術・技芸などのきわめてすぐれた境地。
【~や否や(~やいなや)】⇒~とすぐに。~と同時に。
【無遠慮(ぶえんりょ)】⇒遠慮をせず、好きなように振る舞うこと。
【無造作(むぞうさ)】⇒技巧をこらさないこと。念入りでないこと。
【先達て(せんだって)】⇒さきごろ。先日。
【樫(かし)】⇒ブナ科の一群の常緑高木。
【薪(まき)】⇒燃料にするために適当な大きさに切って乾燥させた木。
【木挽(こびき)】⇒木材をのこぎりでひいて用材に仕立てること。
第七夜の言葉一覧
【焼け火箸(やけひばし)】⇒焼けて熱くなった火箸。
【帆柱(ほばしら)】⇒帆船の帆を張るための柱。帆船(はんせん)とは帆(ほ)を張り、帆に受ける風の力を利用して走る船。
【蘇芳(すおう)】⇒紫がかった赤色。
【怪訝(けげん)】⇒不思議で納得がいかないさま。
【本真(ほんま)】⇒真理。
【御里(おさと)】⇒故郷。
【舳先(へさき)】⇒船の前の方の部分。船首。
【水夫(すいふ)】⇒船乗り。また、その中でも雑役に従う者。
【帆綱(ほづな)】⇒帆の上げ下ろしなどに用いる綱。
【手繰る(たぐる)】⇒両手で代わる代わる引いて手元へ引き寄せる。
【心細い(こころぼそい)】⇒頼るものがなく不安である。
【すこぶる】⇒非常に。たいそう。程度がはなはだしいさま。
【際限(さいげん)】⇒きり。かぎり。
【乗合い(のりあい)】⇒同じ乗り物に一緒に乗った人。
【異人(いじん)】⇒異国の人。外国人。特に西洋人。
【更紗(サラサ)】⇒木綿地に人物・花・鳥獣などの模様を多色で染め出したもの。
【甲板(かんぱん)】⇒船の上部にあり、鉄板または木板を張りつめた広く平らな床。デッキ。
【天文学(てんもんがく)】⇒地球外の天体や物質を研究する学問。
【金牛宮(きんぎゅうきゅう)】⇒黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の第二宮。牡牛座に相当したが、歳差のため現在は牡羊座にある。
【七星(しちせい)】⇒中国の星学で北斗七星のこと。
【サロン】⇒ホテル・客船などの談話室。
【派手(はで)】⇒姿・形・色彩などが華やかで人目を引くこと。
【唱歌(しょうか)】⇒明治初期から終戦までに作られた学校教育用の歌。
第八夜の言葉一覧
【床屋(とこや)】⇒頭髪を刈ったり整えたりすることを生業とする店。
【帳場格子(ちょうばごうし)】⇒商店などで帳場のかこいに立てる低い衝立 (ついたて)格子。
【往来(おうらい)】⇒人や乗り物が行き来する場所。道路。
【パナマ】⇒北アメリカ最南端の国。正式名称はパナマ共和国。
【芸者(げいしゃ)】⇒遊芸に秀でている者。
【御作り(おつくり)】⇒ 化粧を丁寧にいう女性語。
【琥珀色(こはくいろ)】⇒半透明の黄色もしくは黄色みを帯びた茶色。
【梶棒(かじぼう)】⇒人力車・荷車などを引くための長い柄。
【杵(きね)】⇒臼に入れた穀物などをつくための木製の道具。
【臼(うす)】⇒穀物を精白したり粉にしたり餅をついたりする道具。
【銀杏返し(いちょうがえし)】⇒江戸末期から流行し、明治・大正頃が最盛期の女性の髪形。
【黒繻子(くろじゅす)】⇒黒い色の繻子。繻子(しゅす)とは縦糸または横糸だけが表に現れるようにした織物。
【茫然(ぼうぜん)】⇒あっけにとられているさま。
【心に留める(こころにとめる)】⇒気にする。常に意識して忘れないでおく。
第九夜の言葉一覧
【足軽(あしがる)】⇒ふだんは雑役を務め、戦時には歩兵となる者。
【犇めく(ひしめく)】⇒大勢の人が一か所にすきまなく集まる。
【心持(こころもち)】⇒気持ち。気分。
【勝手口(かってぐち)】⇒家の外から台所に通じる出入り口。
【雪洞(ぼんぼり)】⇒持ち歩きに便利なように柄をつけた燭台(しょくだい)。
【生垣(いけがき)】⇒丈の低い樹木を植え並べてつくった垣根。
【鮫鞘(さめざや)】⇒鮫の皮を巻いて作った刀の鞘。
【細帯(ほそおび)】⇒幅の狭い帯。
【鳥居(とりい)】⇒神社の神域を象徴する一種の門。
【熊笹(くまざさ)】⇒イネ科の植物。
【木立(こだち)】⇒群がって立っている木。
【拝殿(はいでん)】⇒神社で、本殿の前に設けられた礼拝を行うための建物。
【賽銭箱(さいせんばこ)】⇒神社・仏閣の前に置いて、賽銭を受けるための箱。
【八幡宮(はちまんぐう)】⇒八幡神(はちまんじん)を祭神とする神社の総称。
【書体(しょたい)】⇒文字の書きぶり。文字の体裁。
【家中(かちゅう)】⇒大名の家臣の総称。藩士。
【金的(きんてき)】⇒真ん中に金紙を張った弓の的 (まと)。
【太刀(たち)】⇒長大な刀剣。
【梢(こずえ)】⇒枝の先。木の先端。
【梟(ふくろう)】⇒フクロウ科の鳥。
【柏手(かしわで)】⇒神道において神を拝むとき、両の手のひらを打って音を立てる礼拝作法。
【一心不乱(いっしんふらん)】⇒一つの事に心を集中して、他の事に気をとられないこと。
【是非無い(ぜひない)】⇒やむを得ない。
【よもや】⇒いくらなんでも。
【道理(どうり)】⇒正しい筋道。
【欄干(らんかん)】⇒橋や階段などの縁に、人が落ちるのを防ぎ、また装飾するために柵状に作り付けたもの。
【百度参り(ひゃくどまいり)】⇒祈願のために社寺に100度参りをする。
【広縁(ひろえん)】⇒幅の広い縁側。
【浪士(ろうし)】⇒仕える主君を失った武士。
第十夜の言葉一覧
【好男子(こうだんし)】⇒好感のもてる男子。
【善良(ぜんりょう)】⇒性質がよいこと。性質がおだやかで素直なこと。
【道楽(どうらく)】⇒本業以外に持つ趣味としての楽しみ。
【品評(ひんぴょう)】⇒品物の価値・優劣を論じ定めること。
【元来(がんらい)】⇒もともと。最初から。
【暇人(ひまじん)】⇒ひまのある人。用事もなく、ぶらぶらしている人。
【気さく】⇒人柄がさっぱりしていて、こだわらないさま。気取りがなく親しみやすいさま。
【呑気(のんき)】⇒性格がのんびりとしていること。
【きりぎし】⇒切り立った険しいがけ。 絶壁。
【天辺(てっぺん)】⇒いただき。頂上。
【再三(さいさん)】⇒ある動作が二度も三度も行われること。たびたび。
【雲右衛門(くもえもん)】⇒桃中軒 雲右衛門(とうちゅうけん くもえもん)のこと。明治から大正にかけての代表的浪曲師。浪曲(ろうきょく)とは大衆芸能の一種で、三味線に合わせてうたい語る演芸を指す。
【檳榔樹(びんろうじゅ)】⇒ヤシ科の常緑高木。高さ10~17メートル。
【恐縮(きょうしゅく)】⇒おそれて身がすくむこと。
【無尽蔵(むじんぞう)】⇒尽きることがないこと。
【精根(せいこん)】⇒体力と精神力。
まとめ
以上、今回は『夢十夜』に出てくる言葉についてまとめました。これらの語句を学んだ上で本文を読めば、作品自体のあらすじも理解しやすいかと思われます。ぜひノート代わりに参考にしてみて下さい。