『国語から旅立って』の要約&本文解説、テスト対策問題

『国語から旅立って』は、教科書・文学国語で学習する文章です。高校の定期テストの問題にも出題されています。

ただ、本文を読むと筆者の主張が分かりにくいと感じる箇所も多いです。そこで今回は、『国語から旅立って』のあらすじや要約、意味調べなどを解説しました。

目次

『国語から旅立って』のあらすじ

本文は、三つの段落から構成されています。以下に、各段落ごとのあらすじを簡単に紹介していきます。

あらすじ

①私が最初に覚えた日本語は「二歳」という言葉である。今でも、自分と日本語の関係はこの「二歳」という言葉から始まったのだと思い返すことがある。次に「日本語が分かるようになった」と感じたのは、幼稚園の年中の頃だった。日本語は、相手との関係によって言葉遣いを変えなければならないことに気づき、それが日本語との関わりを深めるきっかけとなった。

②小学校では、幼稚園の年中の頃の興奮に匹敵する大きな出来事があった。それは平仮名を覚えたことである。平仮名を使うことで、言葉を紙の上に文字として書き残すことができるようになったのである。さらに中学一年生のとき、「国語」という科目は、場所や時代によって異なる言語を学ぶものだということに気づいた。そして、もし別の国に生まれていたなら、国語として学ぶ言葉は日本語ではなかったかもしれないと想像した。

③私たちは日本語を、何かを考えたり、感じたりするときの基盤にしている。言葉があることで感情を捕まえることができるが、当てはまる言葉がないこともある。そのようなときは、外国語を学んでみたり、日本語を改めて見直してみたりするとよい。読者には、外国語も日本語もさらに上達させる可能性がある。普段何気なく使っている言葉を深く考える力を身につければ、目の前の世界は自分だけの世界として広がっていくのである。

『国語から旅立って』の要約&本文解説

200字要約

私が最初に覚えた日本語は「二歳」であり、幼稚園では相手によって言葉遣いを変える必要に気づき、日本語との関係を深めた。小学校では平仮名を覚え、言葉を文字として残せるようになり、中学では国語が国によって異なる言語であると理解した。人は言葉を基盤に考えや感情を捉えるが、当てはまる言葉がないこともある。外国語を学び、日本語を見つめ直し、普段の言葉を掘り下げれば世界は自分のものとして広がっていくのである。 (199文字)

この文章で筆者が一番言いたいことは、次のことです。

普段当たり前に使っている日本語を、もう一度意識して見つめ直してほしい。そうすれば世界の見え方が広がるはずだ

少し分かりやすく説明します。

この文章では、筆者が自分の成長を振り返りながら、日本語との関係がどう変わってきたかを語っています。例えば、幼いころには「二歳」という言葉を覚えました。幼稚園では、相手によって言葉遣いを変える必要があることに気づきます。

小学校では、平仮名を覚えて言葉を文字として残せるようになりました。さらに中学生になると、「国語」は世界共通ではなく、国によって違う言語を学ぶものだと理解します。

このような経験を通して筆者が気づいたのは、私たちは日本語を使って物事を考え、感じているということです。つまり、言葉はただの道具ではなく、人間の考え方や感情を作る土台なのです。

しかし、普段は日本語を当たり前のように使っているので、私たちはその大切さに気づきにくいです。そこで筆者は、次のようなことを提案しています。

  • 外国語を勉強してみる
  • 日本語の言葉の意味をよく考えてみる
  • いつも使っている言葉を深く掘り下げてみる

こうしたことをすると、「言葉とは何か」が見えてきます。そして、自分の感じ方や世界の見え方も豊かになっていくというのです。

たとえば、「悲しい」という言葉一つでも、「寂しい」「切ない」「むなしい」など似た言葉があります。その違いを考えると、自分の気持ちをより細かく理解できるようになります。これが筆者の言う「言葉を掘り下げる」ということです。

つまりこの文章の主張を簡潔にまとめるとこうなります。

私たちは言葉によって世界を理解している。だから、日本語を当たり前だと思わず、意識して考えることで、自分の世界はもっと広がる。

これが筆者が最も伝えたいメッセージです。

『国語から旅立って』の意味調べノート

【誰彼構わず(だれかれかまわず)】⇒相手が誰であるかを気にせず、すべての人に対して同じように接すること。

【年中(ねんちゅう)】⇒幼稚園・保育園で、4歳児のこと。

【活用(かつよう)】⇒あるものの性質や働きを生かして、役に立つように使うこと。

【匹敵(ひってき)】⇒力や能力、価値などが同じ程度であること。

【翻訳(ほんやく)】⇒ある言語で書かれた文章を、別の言語に意味を変えて表すこと。

【国語(こくご)】⇒その国の人々が日常的に使う言語。日本では日本語、中国では中国語を指す。

【習得(しゅうとく)】⇒学んだり練習したりして、知識や技能を身につけること。

【基盤(きばん)】⇒物事を成り立たせる土台や基礎となるもの。

【上達(じょうたつ)】⇒練習や努力によって、技術が前よりもよくなること。

【エモい】⇒強く感情が動かされるような気持ちを表す言葉。特に、感動・懐かしさ・切なさなどが混ざった感情を表すときに使う。

【雑音(ざつおん)】⇒聞き取りの邪魔になる不要な音。

【未知(みち)】⇒まだ知られていないこと。経験したことがないこと。

『国語から旅立って』のテスト対策問題

問題1

次のカタカナを漢字に直しなさい。

トツゼン雨が降り、帰り道で困った。

②彼は自分の成功をジマンしていた。

③先生が新しい本をショウカイした。

④努力は成功のキバンになるものだ。

⑤感謝の気持ちを社会にカンゲンする。

解答

①突然 ②自慢 ③紹介 ④基盤 ⑤還元

問題2

「それほどに世界が異なっていました。」とあるが、そのように筆者が感じたのはなぜか?

解答

自分が今まで使っていた言葉が全く通じなかったから。

問題3

「この感覚を、日本生まれの日本人の子供たちはあたりまえのものとして身につけていくのだろうと思います。」とあるが、「この感覚」とはどのような感覚か?

解答

「日本では、付き合う人によって言葉遣いを変える必要がある」という感覚。

問題4

「ごめんなさい」の三段活用とは、何を指すか?

解答

「ごめん」には「ごめんなさい」「ごめん」「ごめんね」という三つの伝え方があること。

問題5

「他人の言葉」とは、具体的にどのような言葉か?本文中から11文字でそのまま抜き出しなさい。

解答

「エモい」や「ヤバい」

問題6

「私は小説を書くとき、このようなことを意識しているのですが、」とあるが、「このようなこと」とは何か?

解答

すぐには言葉にできないことを、自分が持ち合わせている言葉によって表現しようとすること。

まとめ

今回は、『国語から旅立って』について解説しました。ぜひ定期テストの対策として活用していただければと思います。

この記事を書いた人

大学卒業後、国語の添削員として就職。その後、WEB運営会社を起業し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。
「保有資格」⇒漢字検定1級・英語検定準1級・簿記二級・宅建など。

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