この記事の所要時間: 415

 

今回は
実態」と「実体
の違いを解説していきます。

 

「じったい」という言葉は、
新聞やニュースなどでよく目にしますね。

実態を調査する」

実体のないサービス」

どちらも「じったい」と読みますが、
一体何が違うのでしょうか?

 

さっそく、確認していきましょう。

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実態の意味

 

まずは、
「実態」の意味です。

【実態(じったい)】

実際の状態。本当のありさま。実情。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

実態」とは、
実際の状態や本当の様子。実情。」という意味です。

 

「実態」は、
外から見ても分かりにくい状態に対して使います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

  • スマホ利用者の実態を調査する。
  • ギャンブル依存症の実態に迫る。

スマホ利用者というのは、外から見ると、
どんなサービスを使用しているか分かりにくいです。

また、ギャンブル依存症についても、
実際に調べないと本当の様子は分かりません。

 

このように、「実態」とは、
表面だけでは分かりにくい状態
に対して使うわけですね。

状態」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>状況と状態の違いとは?意味や情況の使い分けも

実体の意味

 

続いて、
「実体」の意味です。

【実体(じったい)】

そのものの本当の姿。実質。正体。

②多様に変化してゆくものの根底にある持続的、自己同一的なもの。アリストテレスでは具体的個物、デカルトではそれ自身によって存在し、その存在のために他のなにものも必要としないもの、カントでは現象を認識するための範疇 (はんちゅう) にすぎないとされた。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

実体」とは、
本当の姿や正体」という意味です。

 

「実体」は、
そのもの本来の姿を表現する場合に使います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

  • 仮想通貨には実体がない。
  • 彼の実体を知ってしまった。

仮想通貨というのは、
ネット上に存在するだけで本当の姿はありません。

また、人の正体というのも
なかなか本来の姿は表れにくいです。

 

このように、「実体」とは、
そのものの奥に秘められた本当の姿
に対して使うわけですね、

 

ちなみに、
「実体」にはもう一つ意味があります。

しかし、
この場合は哲学の専門用語なので
今回は覚えなくて結構です。

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実態と実体の違い

実態 実体 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

実態」=実際の状態や本当の様子。実情。

実体」=本当の姿や正体。

ということでした。

 

※「実情」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>実情と実状の違いとは?意味や使い分けも

 

改めて比較すると、
それぞれ全く違う意味を持った言葉
ということが分かるでしょう。

 

実態」は、
何かの「状態や様子」に対して使います。

 

一方で、「実体」は、
何かの姿やモノ・人物などに対して使うのです。

 

それぞれの語源も確認しておくと、

「実態」の「態」という字は、
「状態」の「態」から来ています。

 

よって、「実態」の方は

「アルコール依存症の実態について調べる」

のように、人がアルコールに依存している
という状態に対して使うのです。

 

一方で、「実体」の「体」は、
「物体」の「体」から来ています。

「物体」というのは、
「目に見える姿や形があるもの」という意味ですね。

 

したがって、「実体」の方は

「黒い影があったが、その実体は猫だった」

のように姿や形があるものに対して使うのです。

 

まとめると、

実態」=何かの「状態」に対して使う。

実体」=何かの「姿やモノ・人物」などに対して使う。

となります。

 

ちなみに、
「実態」とよく似た言葉で
事態(じたい)」があります。

 

「事態」も「状態」に対して使えますが、
厳密には違う意味の言葉です。

詳しい意味は、
以下の記事を参照してください。

>>自体と事態の違いとは?意味や使い分けも

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使い方・例文

 

それぞれの使い方を
具体的な例文で確認しておきましょう。

 

【実態の使い方】

  1. 子供がたくさんいたため、家計の実態は苦しかった。
  2. いじめの実態を知らなかった先生の責任は重い。
  3. 不動産業界の実態について、明らかにする。
  4. 被災地の実態を調査するため、現地に行く。

 

【実体の使い方】

  1. A社は実体のない幽霊会社という噂がある。
  2. 株価は上がったが、実体経済は反映されていなかった。
  3. 実体顕微鏡によって、生物を観察する。

 

実体経済」とは、
実際に実在する活動がもとになって起こる経済のことです。

経済の専門用語ですが、
新聞やニュースにも比較的よく出てきます。

 

また、「実体顕微鏡」とは、
物体をそのままの状態で観察するための顕微鏡です。

物理的な観察に用いるので、
姿や形を意味する「実体」を使うわけですね。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

実態」=実際の状態や本当の様子。何かの「状態」に対して使う。

実体」=本当の姿や正体。何かの「姿やモノ・人物」などに対して使う。

ということでしたね。

 

両者の語源まで覚えておけば、
違いをしっかりと理解できるでしょう。

今回は以上です!

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