この記事の所要時間: 532

 

今回は、
要旨」と「要約
の違いを解説したいと思います。

 

要旨をまとめよ」

「簡単に要約せよ」

 

どちらも国語の問題で、
一度は見たことがあると思います。

さらに「要点」という言葉も
あるのでややこしいですね。

一体どのように区別すればよいのでしょうか?

 

まずは、それぞれの意味を
押さえておきましょう。

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要旨の意味

 

「要旨」
の意味を調べると、
以下のようにあります。

【要旨(ようし)】

述べられていることの主要な点。また、内容のあらまし。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

要旨」とは、
述べられていることの主要な点
という意味です。

簡単に言うと、
筆者が言いたいこと」ですね。

 

例えば、

「A」⇒「B」⇒「C」⇒「D」

という4つの段落構成の文章があったとします。

この場合の「要旨」は、
一文」もしくは「短い文章」になることが多いです。

※「何文字で書け」などの指定がない限り。

 

なぜなら、
重要なポイントを短くまとめたのが
「要旨」だからです。

 

さらに、
段落の順番や大小は考慮されません。

したがって、
もしも「D」段落に筆者の言いたいことが
書かれていたとしたら、
「D」中心に要旨を書くことになります。

 

ちなみに、今回の内容は、
文章」や「段落」「」の違いを
理解していないときついです。

そのため、分からない人は
まず以下の記事を参照してください。

>>文章・段落・文・文節・単語とは?言葉の単位を簡単に解説

要約の意味

 

続いて、
「要約」の意味です。

【要約(ようやく)】

文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。

②約束を結ぶこと。また、約束。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

要約」とは、
文章の要点をとりまとめること
を言います。

簡単に言うと、
内容をまとめること」ですね。

 

こちらも同じ例を出します。

例えば、

「A」⇒「B」⇒「C」⇒「D」

という段落構成の文章があったとします。

この場合、「要約」は、
不必要な部分を削りながら文章をまとめる
ことになります。

そのため、
基本的には「A」「B」「C」「D」
それぞれの段落から大事な点をまとめることになります。

 

また、要約した文章は、
文章構造や論理構造などを
正確にしなければいけません。

したがって、要約する順番も
元の段落通りにする必要があります。

【例】

」⇒A⇒B⇒C⇒D

「誤」⇒C⇒A⇒D⇒B

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要旨と要約の違い

 

ここまでの内容を整理すると、

要旨」=筆者が言いたいこと。(段落の順番・大小は考えない)

要約」=内容をまとめること。(段落の順番通りにする)

ということでした。

 

「要旨」は、
「文章全体で筆者が言いたいこと」です。

したがって、
極端な話、単語や箇条書きだけでも
「要旨」と言えます。

 

一方で、「要約」は
「各段落の内容を論理的にまとめること」です。

まとめる時は、各段落の大事な部分を
削ったり肉付けしたりします。

したがって、
基本的にはそれぞれの大事な点を、
順番にまとめた文章となります。

 

つまり、

要旨」=筆者の言いたいことをまとめたもの

要約」=長い文章を論理的に短くまとめたもの

ということですね。

関連記事:>>趣旨と主旨の違いとは?意味や使い分けも

要点の意味

 

似たような言葉で、
要点」があります。

「要点」の意味も
押さえておきましょう。

【要点(ようてん)】

物事の中心となるところ。重要な点。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

要点」とは、
重要な点のこと」を言います。

この場合の「重要な点」とは、
各段落の範囲内でのことだと思ってください。

 

例えば、

「A」⇒「B」⇒「C」⇒「D」

という段落があったとしたら、
それぞれの中に書かれている重要な点を
「要点」と言うのです。

 

イメージ的には、
「要旨」や「要約」よりも
小さい範囲ということですね。

 

「要旨」や「要約」は、
各段落を比較しながら、
筆者の主張や論理構造をまとめます。

一方で、「要点」の場合は、
各段落に注目して「ここが重要だ!」
と思った点を抜き出すのです。

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それぞれの書き方

要旨 要約 要点 書き方

 

最後に、それぞれの違いを
理解できたか確認しておきましょう。

 

以下は、
有名な物語である【桃太郎】です。

もしも以下の文章の
「要旨」「要約」「要点」を
まとめるとしたらどうなるでしょうか?

昔々、あるところにおじいさんと
おばあさんがいました。

おじいさんは山へ柴刈りに、
おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんが川で洗濯していると、
どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。

おばあさんはその桃を家に持ち帰り、
食べようと割りました。

すると、中から元気な男の子が出てきました。

おじいさん、おばあさんは大変喜んで、
桃から生まれたので、桃太郎と名付けて育てました。

大きくなった桃太郎は、
鬼退治に行くことになりました。

桃太郎は、おばあさんが作ってくれた
きび団子を持ち、早速出発しました。

一人では物足りないため、途中で
犬・猿・キジを仲間に入れました。

鬼ヶ島についた一行は、
酒を飲んでいた鬼たちに奇襲を仕掛け、
見事に勝利を収めました。

その結果、
鬼が今まで集めた宝物を村へと持ち帰りました。

めでたしめでたし。

少し考えてみてください。

・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・

この場合の解答例は、
以下のようになります。

要旨

⇒桃太郎が、犬・猿・キジを連れて鬼退治をした。

要約

おばあさんが川で洗濯していると、
大きな桃が流れてきました。

その桃を割ると、
中から元気な男の子が出てきたので、
桃太郎と名付けました。

大きくなった桃太郎は、
犬・猿・キジを連れて鬼退治に行きました。

見事に勝利を収めた桃太郎は、
鬼に盗られた宝物を持ち帰りました。

要点

  1. 川から大きな桃が流れてきた。
  2. 中から出てきた子を、桃太郎と名付けた。
  3. 桃太郎は、犬・猿・キジを連れて鬼退治に行った。
  4. 見事に勝利を収めた。

 

うまく書けましたでしょうか?

あくまで解答例ですが、
大まかな書き方は上記のようになります。

 

ただし、場合によっては
「100文字以内で要旨をまとめよ」と
条件付きで問題が出されることもあります。

そのような場合は、当然
問題の指示に従って書いてください。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

要旨」=筆者が言いたいこと。(段落の順番・大小は考えない)

要約」=内容をまとめること。(段落の順番通り)

要点」=重要な点。(各段落の範囲内)

ということでしたね。

 

「要旨」は「文章全体を通して、筆者が言いたいこと」
「要約」は「長い文章を論理的にまとめること」
「要点」は「各段落の大事な点」

と覚えておきましょう。

 

今回は以上となります!

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