この記事の所要時間: 430

修行 修業 違い 使い分け

 

今回は
修行」と「修業
の違いを解説していきます。

 

「しゅぎょう」という言葉は、
普段からよく使われていますね。

「花嫁しゅぎょう」

「武者しゅぎょう」

上記の「しゅぎょう」は、
どちらを使えばよいのでしょうか?

 

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

修行の意味

 

まずは、
「修行」の意味です。

【修行(しゅぎょう)】

悟りをめざして心身浄化を習い修めること。仏道に努めること。

托鉢 (たくはつ) ・巡礼して歩くこと。

学問や技芸を磨くため、努力して学ぶこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「修行」には、
2つ意味があります。

1つ目は、
仏の教えを元に、実践する」という意味です。

 

例えば、
以下のように使います。

  • お寺で修行する
  • 出家して修行僧になる

簡単に言うと、
精神をきたえる」ということですね。

 

辞書の説明の、
「悟り」「托鉢(たくはつ)」「巡礼」
などはすべて宗教の言葉となります。

したがって、この意味の場合は、
宗教的な場面で使われるのです。

 

2つ目は、
学問や技芸を磨くために、努力する
という意味です。

 

使い方としては、

  • 武者修行をする
  • 剣道を修行する
  • 弓道を修行する

のように使います。

 

この意味の場合は、
剣道・弓道・柔道などの武道
使われることが多いです。

こちらも同様に、「精神をきたえる」
というイメージで考えてください。

スポンサーリンク

修業の意味

 

続いて、
「修業」の意味です。

【修業(しゅぎょう)】

学問や技芸を習い、身につけること。しゅうぎょう。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

修業」とは、
学問や技芸を習って、身につける」という意味です。

 

例えば、
以下のように使います。

  • 大工職人の元で、修業する
  • 料理教室に通い、花嫁修業する

 

つまり、
特定のスキルを身につけるために、誰かから学ぶ
ということですね。

 

ここで注意すべきは、
「修業」には読み方が2種類あるということです。

「修業」は、元々は
しゅうぎょう」と読んでいました。

しかし、
「修行」という言葉に合わせて、
「しゅぎょう」と読むようになったのです。

 

現在では、
「しゅうぎょう」と読む場合は、
「修業証書」など限定的な使い方が多いです。

よって、一般的には
「修業」は「しゅぎょう」と読む
と覚えておきましょう。

スポンサーリンク

修行と修業の違い

修行 修業 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

修行」=仏の教えを元に、実践する。学問や技芸を磨くために、努力する。

修業」=学問や技芸を習って、身につける。

ということでした。

関連記事:>>実践すると実戦するの違いとは?意味や使い分けも

 

両者の違いは、2つの点から
比較すると分かりやすいでしょう。

 

1つ目は、
宗教的な意味で使うかどうか」です。

 

「修行」は、
いをめる」と書くように
主に仏教で使います。

したがって、
宗教的な意味で使う場合は
「修行」を使うのです。

 

一方で、「修業」は
「生める」と書くように、
主に学問や技芸などのスキルに対して使います。

したがって、こちらは
宗教的な意味で使うことはないのです。

 

2つ目は、
しゅぎょうをする目的」です。

 

「修行」は、
仏教や武道などを学ぶことによって、
精神をきたえることが目的です。

したがって、
明確なゴールがないものだと言えます。

精神の修行は、
一生をかけて行うものですからね。

 

一方で、
「修業」は、料理や大工など
特定のスキルを得ることが目的です。

したがって、
明確なゴールがあるものだと言えます。

知識やスキルなどは、
身につければそこで目的達成ですからね。

 

まとめると、

修行」=精神をきたえることが目的。(宗教的な意味でも使う)

修業」=特定のスキルを得ることが目的。

となります。

関連記事:>>耐えると堪えるの違いとは?意味や使い分けも

関連記事:>>極める・究める・窮めるの違いや使い分けとは?

 

基本的には、上記のような
理解で問題ないでしょう。

あえてつけ加えるなら、

「修業」の方は、
誰かから教わるということがポイントです。

 

この場合の「誰か」とは、
師匠や親方・先生など
特定のスキルを持っている人ですね。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【修行の使い方】

  1. 冷たい滝を浴びて、欲望や煩悩をなくす修行をする。
  2. 悟りを求めて、寺の修行僧となる決意をした。
  3. 剣道を修行し、日本人としての武士道を学ぶ。
  4. 武者修行に出て、全国を歩くことにした。
  5. 「毎日必ず瞑想をする」という修行を始める。

 

【修業の使い方】

  1. 一人前の寿司職人になるために、師匠の元で修業する。
  2. 大工職人になるには、10年は修業が必要と言われている。
  3. 花嫁修業をするために、近くの料理教室に通う。
  4. 和菓子職人と呼ばれる師の元で、修業する。
  5. 一通りの知識を学んだので、修業証書をもらった。

 

ちなみに、
英語ではそれぞれ

「修行」=「training」「修業」=「study

と訳されています。

つまり、
精神的にトレーニングするのか、
学習や習得をするのかということですね。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

修行」=宗教的・精神的にきたえる。

修業」=学問や技芸など、特定のスキルを得る。

となります。

 

ポイントは、
「両者の目的を覚えること」ですね。

今回は以上です!

スポンサーリンク