この記事の所要時間: 347

 

皆さんは、
焦眉の急」という言葉をご存知ですか?

 

「危機的な状況」を伝える言葉
というのは色々とあると思います。

「本当にピンチだった・・・」

「死ぬほどヤバかった・・・」

しかし、上記の表現だと
どこか幼稚さを感じますよね?

そんな時、
もしも「焦眉の急」を知っていれば、
表現に幅が出ることは間違いないでしょう。

 

では、一体どのように使うのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

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焦眉の急の意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【焦眉の急(しょうびのきゅう)】

危険がひどく迫っていること。状況が切迫していること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

焦眉の急(しょうびのきゅう)」とは、
危険が目の前に迫っていること・切迫した状況
という意味です。

 

例えば、
以下のように使います。

少子化問題の解決は、焦眉の急である。

「日本の少子化」は、
後がないほど非常に深刻な問題です。

このような、
差し迫った目の前の危機に対して
「焦眉の急」を使うわけですね。

 

「焦眉の急」を覚える上で大事な点は、
切迫(せっぱく)」という言葉です。

「切迫」には、
期限がさしせまる」という意味があります。

 

つまり、ただ危険なだけでなく、
目の前に危険がさし迫っているような時
この言葉を使うわけですね。

焦眉の急の由来・語源

焦眉の急 語源

 

「焦眉の急」は、
中国の歴史書の『五灯会元(ごとうえげん)
という書物が由来です。

 

その中の一節に、「禅問答」に関する
興味深いエピソードがあります。

※「禅問答(ぜんもんどう)」とは、
「修行者が疑問を発し、師匠が答えること」です。

 

ある修行僧が、
切迫する状況とは何か?」と質問しました。

その時に師匠は、
火が眉(まゆ)を焼くときだ
と答えました。

 

つまり、
眉毛が焼けるほど火が目の前にあるのが、
一番追いつめられた状況である
」と言ったわけですね。

転じて、
「焦眉の急」=「差し迫った危険」
という意味で使うようになったのです。

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焦眉の急の類語

 

「焦眉の急」の
「類語」は以下の通りです。

【喫緊(きっきん)】

差し迫って重要なこと。

「喫緊の課題」のように言います。

【急務(きゅうむ)】

差し迫った仕事のこと。

「目の前にある急な任務」という意味です。

【火急(かきゅう)】

差し迫った状態のこと。

「火に追われるように急なこと」
というのが「語源」です。

【至急(しきゅう)】

非常に急ぐこと。

「至急の要件」などと言います。

【緊急事態(きんきゅうじたい)】

すぐに対応すべき重大な状況のこと。

「緊急」とは、
「重大かつ急ぐべきこと」という意味です。

「事態」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>自体と事態の違いとは?意味や使い分けも

以上が、
主な「類語」となります。

 

いずれも共通しているのは、
「差し迫った状況」「危機」
という意味ですね。

 

また、慣用句では
背に腹は代えられぬ」も
近い意味と言えるでしょう。

「背に腹は代えられぬ」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>背に腹はかえられぬとは?意味や語源・例文も解説

 

ちなみに、
「焦眉の急」は四字熟語として
焦眉之急」と書くこともあります。

四字熟語の場合は、
「燃眉之急(ねんびのきゅう)」
「轍鮒之急(てっぷのきゅう)」
なども「類語」と言えるでしょう。

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焦眉の急の使い方・例文

 

「焦眉の急」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 長引くデフレは、焦眉の急を要する問題だ。
  2. 社会保障制度の改革は、焦眉の急である。
  3. 世界の自然を守ることは、まさしく焦眉の急であります。
  4. A社にとっての焦眉の急は、売上に対して受注が追いついていない点だ。
  5. 焦眉の急は、地に落ちたイメージをいかに回復させるかだ。
  6. 大地震が起きた場合、焦眉の急はまず自分の身を守ることだ。

 

「焦眉の急」は、一般的には
「危機的な状況・差し迫った状況」
という意味で使う言葉です。

ただし、場合によっては
最優先事項」「まず行うべきこと
などの意味で使うこともあります。

 

例えば、
最後の2つの例文です。

この場合は、「まず〇〇をすべき
〇〇を優先しないとまずい
といったニュアンスになります。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

焦眉の急」=危険が目の前に迫っていること・切迫した状況のこと。

語源」=眉が火で焼けるほど差し迫った状態。

ということでしたね。

 

場合によっては、
「最優先事項」「急務」などの意味で使う
ということも覚えておきましょう。

今回は以上です!

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