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今回は、
年季が入る」について
解説していきます。

 

この慣用句は、
日常生活でもよく使われている印象ですね。

「年季が入った」

「年季を入れる」

一見簡単そうに見えますが、
実はこの言葉は奥が深いのです。

 

この記事では、
年季が入るの意味・語源・類語・使い方
などを紹介していきます。

では、さっそく見ていきましょう。

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年季が入るの意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【年季が入る(ねんきがはいる)】

長い間修練を積んで確かな腕をしている。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

年季が入る」とは、
長い経験や修行によって、腕が上達していること
を言います。

例えば、
以下のような使い方をします。

「あの寿司職人は年季が入っているので、とても信頼できる」

つまり、
経験が長くて腕がいい職人なので、
信頼できるということですね。

 

「年季が入った人」は、
経験によって色々な知識や技術を
持っている人と言えます。

したがって、
「年季が入った人」=「経験豊富なベテラン」
と覚えてもよいでしょう。

 

また、「年季が入る」は
使い込まれた・古びた」という
意味で使われる場合もあります。

 

この場合は、
人ではなく「」に対して使うのが特徴です。

例えば、

  • 年季が入った車(使い込まれた車)
  • 年季が入った家(古びた家)

のように使います。

 

ちなみに、
この「使い込まれた・古びた
という意味は辞書には載っていません。

しかし、
実際の文章では、
この意味で使われることが非常に多いです。

 

なぜかというと、
一種の比喩表現を使っているからです。

 

比喩」の意味が分からないと、
2つ目の意味は理解しにくいです。

そのため、分からない人は
以下の記事を参照してください。

>>比喩とは?意味や例文をわかりやすく解説

 

話を戻しまして、

「比喩」を使うことにより、

長い経験や修行をした家

のように「家を人に置き換えて表現している
ということですね。

さすがにこのままでは伝わりにくいので、
古びた家」という意味になるわけです。

 

整理すると、

年季が入る」=長い経験や修行によって、腕が上達していること。

に対して使う場合」⇒使い込まれた・古びた。

となります。

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年季が入るの語源・由来

年季が入った 語源

 

年季が入る」の語源は、
どこから来ているのでしょうか?

 

まず、「年季」の語源は、
年季奉公(ねんきぼうこう)
という四字熟語からきています。

 

年季」とは、
年を単位として定めた、奉公する年数」を指します。

そして、「奉公(ほうこう)」とは、
他の家に一定期間住み込みで働くこと」です。

 

つまり、「年季奉公」とは、
一定の年数を単位として住み込んで働くこと
を言うのです。

 

また、「入る」は「水が入る」などのように、
長い年月が注入されているという
イメージで考えてください。

 

したがって、
「年季が入る」は働く年数が長く注入されているので、
「経験があって腕が立つ」
という意味になるのです。

 

ちなみに、
間違えやすい使い方として、
「年が入る」があります。

 

年期」とは、
「一年を単位とする期間のこと」を言い、
「決算の年期」などの使い方が一般的です。

 

この「年期」には、
「年季」のように「奉公(働く)」
という意味が含まれていません。

言いかえれば、
「単に期間を表した言葉」ということですね。

 

したがって、
年期が入る」という表現は、
間違いであることが分かるかと思います。

年季が入るの類語

 

続いて、「類語」です。

 

「年季が入る」の
「類語」は以下の通りです。

【熟す・熟成する・円熟する】

人や果物が、長い年月をかけて成長すること。

【時代がつく】

長い年月を経て、古びた感じや古風なおもむきが出ること。

【時代掛かる(じだいがかる)】

古風な感じがすること。

【時代めく】

古風な感じがすること。

いずれの類語も、
「熟す」「古い」など
長い年月をかけている点が共通点となります。

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使い方・例文

 

「年季が入る」の使い方を、
実際の例文で確認しておきましょう。

 

  1. それなりの年季を入れないと、一人前の職人にはなれない。
  2. あいつは10年ほど師匠の元で学んでいるため、さすがに年季が入っている。
  3. 彼はサッカーには、かなり年季を入れていた。
  4. 紹介された物件は、ずいぶん年季の入ったアパートだった。
  5. 年季の入った木製のバットで素振りをする。
  6. 年季の入った家の前で、鬼ごっこをする。
  7. 年季の入った中古車だったが、安かったため購入した。
  8. この地域は、年季の入ったビルが多い。
  9. 年季の入ったピアノで、演奏を開始する。

 

「年季が入る」は、
人よりも物に使う場合が多い
という印象ですね。

特に、家やビルなどの古い建築物に
使われることが多いです。

 

ここで大事なことは、
「物」の場合「年季の(が)入った~」
のように使うということです。

 

間違っても、
「年季が入るビル」のように
使わないように注意しましょう。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

年季が入る」=長い経験や修行によって、腕が上達していること。

に対して使う場合」⇒使い込まれた・古びた。

ということでしたね。

 

語源についても解説したので、
かなり理解が深まったのではないでしょうか?

今回は以上となります!

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