この記事の所要時間: 43

 

今回は
後塵を拝する
について解説していきます。

 

「人生」というのは、時に
「競争」に例えられることがありますね。

「同僚との競争」

「他社との競争」

「後塵を拝する」とは、そのような
ライバルとの関係性を表した言葉です。

 

一体どのような意味なのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

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後塵を拝するの意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【後塵を拝する(こうじんをはいする)】

他人に先んじられる。後れをとる。

身分の高い人や勢力のある人につき従う。

出典:三省堂 大辞林

後塵を拝する(こうじんをはいする)」とは、
他人に先を行かれる・後れをとる」という意味です。

 

例えば、
以下のように使います。

「開発が遅れたため、他社の後塵を拝することになった」

この場合は、簡単に言うと、
「ライバル会社に先を行かれた」
ということですね。

 

「後塵を拝する」は、
誰かの後ろの順位になること」を意味します。

言いかえれば、
負ける・敗北する」ということですね。

 

元々この言葉は、
中国の『晋書(しんじょ)』
という書物が由来です。

後塵」とは、
「人や馬車が通った後に舞い上がる土ぼこり」を指します。

現在でも、
「塵」は「ちり」とも読める漢字ですよね。

 

そして、「拝する」とは、
「拝見」「拝借」などの言葉があるように、
ありがたく拝む」という意味があります。

 

よって、「後塵を拝する」を直訳すると、
先を行く人の土ぼこりを、ありがたく拝む
となります。

 

つまり、元々は
身分の高い人や権力者にこびへつらう
という意味だったわけですね。

転じて、
「先を行かれる・遅れをとる」
という意味で使われているのです。

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後塵を拝するの類語

後塵を拝する 類語

 

「後塵を拝する」の
「類語」は以下の通りです。

【後手に回る(ごてにまわる)】

他人に先を越されて、受け身になること。

「後手」とは、「先手」「後手」などのように
「後ろの番」という意味ですね。

【引けを取る(ひけをとる)】

負けること。劣ること。

「引け」には、
「退却・撤退」などの意味があります。

【機先を制される(きせんをせいされる)】

人より有利な立場に立たれること。

「機先」とは「先の機会」、
つまり「先手」という意味です。

【風下に立つ(かざしもにたつ)】

他に後れをとること。劣ること。

「風下」とは、
「物事の流れの後ろ」を意味します。

以上が「類語」です。

 

ちなみに、
「権力者に付き従う」という意味では、

  • 「こびへつらう」
  • 「追従する」
  • 「機嫌を取る」
  • 「ゴマをする」
  • 唯々諾々

なども「類語」と言えるでしょう。

「唯々諾々」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>唯々諾々の意味とは?使い方や例文・類語も解説

後塵を拝するの英語訳

 

続いて、英語訳です。

 

「後塵を拝する」は、英語だと

play second fiddle to

take second billing to

などと言います。

 

fiddle」とは、
「バイオリン」という意味です。

つまり、
「play second fiddle to」は、
「第2バイオリンを引く」ということですね。

ここから、
「(人の)後ろにつく」
という意味になるのです。

 

また、「billing」とは、
「順位・序列」という意味です。

こちらは、
「2番目の順位を取る」ということですね。

 

例文だと、

He played second fiddle to her.
(彼は彼女の後塵を拝することになった。)

He took second billing to his junior.
(彼は後輩の後塵を拝することになった。)

などがあります。

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後塵を拝するの使い方・例文

 

「後塵を拝する」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 彼は若いうちに出世したが、その後は部下の後塵を拝することになった。
  2. 学校の定期テストでは、私は常に彼の後塵を拝していた。
  3. 幼なじみの彼女の後塵を拝することになるとは、夢にも思わなかった。
  4. 晩年は残念ながら、他人の後塵を拝する形となった。
  5. バレンタイン商戦では、他社の後塵を拝する結果に終わった。
  6. 先生の後塵を拝して、大学へ合格することができました。

 

「後塵を拝する」は、
「先を行かれる・遅れをとる」
という意味で使うことが多いです。

すでに説明した通り、元々は、
「先を行く人に追従する・こびへつらう」
などの意味でした。

しかし、
現在では「追従」というよりも
「屈辱」や「嫉妬」の感情の方が強い言葉と言えるでしょう。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

後塵を拝する」=①他人に先を行かれる・後れをとる。身分の高い人や権力者にこびへつらう。

①の意味で使われることが多い

ということでしたね。

 

「語源」については、
ろの(ちり)を拝むほどへつらう」
と覚えておきましょう。

今回は以上です!

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