この記事の所要時間: 411

工程 行程 違い 意味 使い分け

 

今回は
工程」と「行程
の違いを解説していきます。

 

仕事を進めていく上で、

「こうてい表」

「こうてい管理」

などの言葉がありますね。

この2つの使い分けは、
一体どう行えばよいのでしょうか?

 

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

工程の意味

 

まずは、
「工程」の意味です。

【工程(こうてい)】

仕事や作業を進めていく順序・段階。また、その進みぐあい。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

工程」とは、
仕事や作業を進めていく順序・段階
のことを言います。

簡単に言うと、
仕事の順番」ということですね。

 

主な使い方は、
以下の通りです。

工程表を管理する」

この場合の「工程表」とは、
モノの製造や建物の工事などに対して使う
と思ってください。

 

例えば、
パン工場などでは

  • 12時までに小麦粉を準備する
  • 14時からパンを焼き始める
  • 16時にはパンを完成させる

のように大まかな順番があります。

このような、
「仕事を進めていく順番」を
「工程」と言うわけですね。

 

一言で、「仕事の流れ
と覚えてもよいでしょう。

行程の意味

 

続いて、
「行程」の意味です。

【行程(こうてい)】

目的地へ行くまでの距離。道のり。

②(比喩的にある目標に達するまでの過程。里程。道程。

旅行などの日程。

④ピストンなどの往復する距離。ストローク。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「行程」には4つ意味がありますが、
一般的に使われるのは①~③です。

④は自動車のエンジンなどに使う専門用語なため、
覚えなくて構いません。

 

それぞれの意味を解説すると、

①は「距離や道のり」という意味です。

 

この場合は、
以下のように使います。

  • 約10キロの行程
  • 歩いて1時間かかる行程
  • 迷いやすい複雑な行程

どちらかと言うと、
「道のり」よりも「距離」の
意味で使われることが多いですね。

 

②は「過程・プロセス」という意味です。

 

これは「工程」の意味と似ていますが、
重要なのは「比喩的」という点です。

 

比喩」の意味が分からないと、
「行程」の意味は理解しにくいです。

そのため、分からない人は
以下の記事を確認してください。

>>比喩とは?意味や例文をわかりやすく解説

 

そして、
③は「(旅行などの)日程
という意味です。

 

この場合は、
以下のように使います。

  • 旅行の行程を組む
  • 旅行の行程をキャンセルする

 

ただの日程ではなく、
旅行のように「どこかに外出する日程
という点がポイントですね。

スポンサーリンク

工程と行程の違い

工程 行程 違い 使い分け

 

ここまでの内容を整理すると、

工程」=仕事や作業を進めていく順序・段階。

行程」=距離。日程。過程・プロセス。

ということでした。

 

両者の違いを簡単に言うと、

工程】は「仕事の順番」に使い、
行程】は「距離」や「旅行の日程」に使う。

となります。

 

つまり、「行程」の方は
原則として仕事に対しては使わない
ということですね。

 

ただし、
「行程」には「過程・プロセス
という意味もあります。

この意味の場合は、
比喩的に使えるのが特徴でした。

したがって、
本来は仕事に使う言葉でなくても
仕事に置き換えて使うこともできるのです。

 

典型的な例が
ロードマップ(行程表)
という言葉です。

 

「ロードマップ」とは、
企業が将来目指していく過程を、
比喩的にまとめたもの
です。

会社がこれから進む道を、
人生のように例えることにより、
将来の発展を目指していきます。

そのため、現在では、
「ロードマップ」=「行程表
と訳されているわけですね。

 

このように、「行程」の方は
過程・プロセス」という意味の場合、
比喩的に使われるのがポイントとなります。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【工程の使い方】

  • 分譲住宅の工程表を、現場監督に配る。
  • 商品の製造工程を、管理する仕事を任された。
  • 今回の不祥事は、製造工程にミスがあったため起こった。
  • 実際の現場に足を運び、作業の工程を学ぶ。

 

【行程の使い方】

  • 夕方には、約10キロの行程を歩き終えていた。
  • 夏休みなので、ハワイ旅行の行程を組むことにした。
  • 西洋人は、近代化の行程で学問を研究してきた。
  • 彼が歩んできた行程は、いばらのように苦しいものだった。
  • 会社が進むべき道を、行程表にまとめる。

 

こうていひょう」の場合は、
どちらの漢字も使えるということでしたね。

それぞれの違いを整理しておくと、

工程表」=モノの製造や建物の工事などの順番・流れ。

行程表」=企業が将来目指す過程を、比喩的にまとめたもの。

となります。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

工程」=仕事や作業の順番に使う

行程」=距離や旅行の日程に使う

「行程」は、「過程・プロセス
という比喩の意味で使うこともある。

ということでしたね。

 

ポイントは、
「比喩の意味を理解しておくこと」
だと言えるでしょう。

今回は以上です!

スポンサーリンク